富士山と日の出を独り占め【ほったらかし温泉】源泉かけ流し|山梨・甲府盆地を見渡す絶景露天と桃・ぶどうの旅
この記事を書いた人
湯あがり ぽか子
温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!
「ほったらかすことしかできないから、"ほったらかし温泉"って名前なんです」。
スタッフがそう語るこの温泉は、飾らない正直さが全国に口コミで広まり、今や年間約45万人が訪れる山梨を代表する温泉になりました。
山梨県山梨市、標高約700メートルの丘の上。遮るものが何もない露天風呂の眼下に甲府盆地が広がり、晴れた日には正面に富士山がどっしりと鎮座しています。
日の出1時間前からオープンするこの温泉では、朝焼けに染まる富士山と一緒に日の出を迎えることができます。
夜は「新日本三大夜景」に認定された甲府盆地の夜景が満天に広がり、温泉に浸かりながら星空と夜景が同時に楽しめる。
そんな体験がここにあります。
目次
甲府盆地の丘の上へ フルーツラインを登る山梨の旅

ほったらかし温泉は、山梨県山梨市矢坪に位置しています。
中央自動車道の勝沼ICまたは一宮御坂ICから約25分。
国道20号から「フルーツライン」と呼ばれる山梨市の丘陵道路を登っていくと、両脇に桃・ぶどう・すももなどの果樹園が広がり、山梨ならではのドライブ風景が旅の期待を高めてくれます。
笛吹川フルーツ公園を過ぎてさらに丘を登った先に、ほったらかし温泉が現れます。
1999年の開業当初は、高齢者向け総合保養施設として開発する計画がバブル崩壊で中断し、温泉を掘り当てた後に日帰り温泉だけをシンプルに整備してオープンしたという経緯を持ちます。
「ほったらかす」しかできなかったその素直さが、かえって温泉本来の魅力。
源泉かけ流しの湯と雄大な絶景。だけを際立たせ、口コミで全国に名が広まりました。
アニメ『ゆるキャン△』に「ほっとけや温泉」として登場したことでさらに認知が広がっています。
桃・ぶどう・ワイン 日本一の果実の国・山梨の恵み

出典:フォトAC
フルーツラインを走る道中には、山梨が誇る果物の里の風景が広がります。
山梨県は桃・ぶどう・すももの生産量で全国トップクラスを誇る「フルーツ王国」です。
春は桃の花が山あいを桃色に染め上げ、夏〜秋はぶどうや桃が実を結びます。
ほったらかし温泉の軽食スタンド「桃太郎」では、地元産の巨峰を使った巨峰ソフトクリームが評判です。
また、山梨の名産品・ぶどう酢を使ったぶどう酢ジュースも人気で、湯上がりの一杯にぴったりです。
「気まぐれ屋」の名物は早朝の「TKG(卵かけご飯)」と「伝説のカレー(仮)」。
展望テラスから甲府盆地と富士山を眺めながらいただく朝ごはんは、格別の美味しさです。
ほったらかし温泉の周辺にはワイナリーも点在しており、勝沼エリアでは山梨ワインの試飲・購入も楽しめます。
温泉と果物とワインを組み合わせた、山梨ならではの旅の一日を組み立てることができます。
富士山・日の出・新日本三大夜景 時間で変わる絶景体験

出典:ほったらかし温泉
ほったらかし温泉最大の魅力は、時間帯によってまったく異なる顔を見せる圧倒的な絶景です。
日の出:日の出1時間前からオープンするという日本でも珍しいこの温泉では、露天風呂に浸かりながら地平線から昇る太陽を拝むことができます。
富士山が朝焼けに染まり、甲府盆地が徐々に光に溶けていく瞬間は、温泉という非日常にさらなる感動を加えます。元日には初日の出を目当てに多くの参拝者が集まります。
昼間:「こっちの湯」からは富士山が正面に堂々と見え、「あっちの湯」からは右手に富士山、左手に大菩薩嶺、眼下に甲府盆地東部の広大な眺望が広がります。
晴れた日には100キロ先まで見渡せるという開放感は、内陸の温泉地ならではのものです。
夜景:「新日本三大夜景」に認定された甲府盆地の夜景は、星空と合わさって息をのむような美しさです。
遮るものが何もない丘の上から見渡す無数の光の海。
温泉の湯けむりの向こうに広がる光景は、言葉で説明するより実際に体験してほしいものです。



