「金の湯」と「銀の湯」どちらがお好き?「有馬温泉」の日帰り湯めぐり


更新日:2024年4月2日

この記事を書いた人

ともきち

温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。

兵庫県にある「有馬(ありま)温泉」には、有名な2つの泉源「金泉」と「銀泉」が沸いています。そして、その効能を楽しめる公衆浴場が「金の湯」と「銀の湯」。今回は、2つの名泉の効能と共に、2つの公衆浴場のご紹介をします。

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有馬温泉の泉源、「金泉」・「銀泉」とは?

有馬温泉とは

提供:一般財団法人 神戸観光局

「有馬(ありま)温泉」は、兵庫県神戸市北区有馬町にある日本三古湯の温泉。太閤秀吉の時代から多くの著名人が訪れた由緒ある温泉地で、町家の落ち着いた佇まいが残る温泉街です。

有馬温泉のお湯は、環境省が「療養泉(りょうようせん)」として指定をしている9つの泉質のうち、単純性温泉・二酸化炭素泉・炭酸水素塩泉・塩化物泉・硫酸塩泉・含鉄泉・硫黄泉・放射能泉の7つの主成分を含んでいて、世界的にも珍しい多くの成分が混合した温泉です。

有馬温泉では、この7つの泉質は大きく「金泉」と「銀泉」に分けられます。

金泉とは

提供:一般財団法人 神戸観光局

「金泉」は、含鉄泉や塩化物泉などが混合した「含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉」と呼ばれる泉質です。湧き出す際は無色透明ですが、お湯に包まれた鉄分が空気に触れて金(茶褐)色に濁ります。

海水よりはるかに塩分濃度が高いため舐めるとかなり塩辛い泉質です。その塩分が肌に薄い皮膜を作り体を芯から温めるので湯冷めしにくく、関節痛や冷え性の改善の効能があります。

各種アレルギー性皮膚疾患やじんましんに作用するカルシウムイオンも多く含まれており、また、メタケイ酸も多く含まれているので、肌触りがマイルドになり保湿の効用もあると言われています。

ただ、金泉のお風呂からそのまま上がると高い塩分濃度のため皮膚がひりひりしたり、着衣が赤褐色に染まったりするので、必ず上がり湯をしましょう。

銀泉とは

提供:一般財団法人 神戸観光局

「銀泉」は、二酸化炭素泉と微量のラドンを含んだ放射能泉に分かれます。両方とも無味無臭・無色透明でサラサラと柔らかな肌触りの泉質です。

酸味のある発泡性の二酸化炭素泉は、肌から取り込まれると毛細血管を拡張し、血流を促進、全身の巡りをよくし、むくみを解消してくれます。そのため高血圧・末梢動脈閉塞性疾患・機能性動脈循環障害・機能性心疾患といった血管の症状に良いとされています。飲用すると炭酸の爽やかな喉ごしが楽しめ食欲増進につながります。

また、放射能泉(ラドン泉)は新陳代謝を促進することで、高血圧や末梢動脈閉塞性疾患の改善が期待でき体の自然治癒力を高めます。

参考:温泉特集|有馬温泉の金泉と銀泉の違いは?
参考:阪急交通社|有馬温泉


気軽に金泉と銀泉を楽しむなら、公衆浴場の「金の湯」と「銀の湯」へ

お湯の濃いオレンジ(金)色に驚く「金の湯」

提供:一般財団法人 神戸観光局

「金の湯」の浴室には、金泉のたっぷりと入った44度のあつ湯浴槽と42度のぬる湯浴槽があります(入浴料:大人650円、小人340円)。お湯の色は濃いオレンジ色で、浸かると沈めた腕も足もまったく見えないほど濁っているのが特徴です。「有馬温泉に来たなら絶対にこの金の湯に入るべき」と地元の方も太鼓判を押す素晴らしさ。ただし含有成分濃度がとても高い温泉のため、湯あたりしやすいので浸かり過ぎには注意が必要です。

出典:PIXTA

金の湯には、無料で利用できる「太閤の飲泉場」と「足湯」も併設しています。ただし、金泉は飲用に適さないため、飲泉場のお湯は金泉ではなく銀泉のナトリウム塩化物泉です。飲用和泉の湯口は、有馬温泉を愛した太閤・豊臣秀吉の馬印、瓢箪(ひょうたん)の形をしています。

金の湯のアクセスと基本情報

提供:一般財団法人 神戸観光局

<アクセス>
神戸電鉄有馬線の「有馬温泉駅」から徒歩5分です。

<施設情報>
・住所:兵庫県神戸市北区有馬町833
・電話番号:078-904-0680
・営業時間:8:00~20:00
・定休日:第2・4火曜日、1月1日

すっきり透明な「銀の湯」

提供:一般財団法人 神戸観光局

銀泉は、色だけでなく浸かったときの肌感触りも金の湯とはまるで違ったタイプのお湯。炭酸泉とラジウム泉の混合の温泉で、無色透明のお湯でよく温まり、湯上りはさっぱりと爽快感が味わえます。銀の湯には、ミストサウナやジャグジーも設置されています(入浴料:大人550円、小人290円)。

銀の湯に引かれた炭酸泉とラジウム泉のうち、炭酸泉の方を飲むことのできる飲泉所が、銀の湯から徒歩5分ほど坂を登った「炭酸泉源公園」の中にあります。

屋根のついた炭酸泉源の湧出口には、ブクブクと泡のたった炭酸泉が湧いており、その横に飲泉用の蛇口があります。あまり美味しいとは言えませんが、天然のサイダーを話のネタに飲んでみては?

ちなみに有馬温泉のお土産では、この温泉の成分に含まれた炭酸を用いた銘菓「炭酸せんべい」や、日本最初のサイダーの味を復活させた「サイダーてっぽう水」が有名です。

1950年創業の老舗菓子店「湯之花堂本舗(ゆのはなどうほんぽ)」の「なま炭酸せんべい」(3枚100円)は、職人が直火で焼く賞味期限5秒の炭酸せんべいで、焼き型から剥がしたての柔らかい触感から、次第にパリパリになる触感の変化が楽しめます。

ご当地サイダーブームの火付け役的存在になった「サイダーてっぽう水」(330mlで257円)の特徴は、口にした瞬間強烈な爽快感が広がる炭酸圧の強さです。白糖を使用したほのかな甘みなので、さっぱりとして飽きもきません。

有馬温泉の土産物店や飲食店、旅館、ホテルなどで入手することができます。

<店舗詳細>
・店舗名:湯之花堂本舗
・住所:兵庫県神戸市北区有馬町1520‐1
・電話番号:078-904-1405
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:不定休

<店舗詳細>
・店舗名:吉高屋
・住所:兵庫県神戸市北区有馬町259
・電話番号:078-904-0154
・営業時間:9:30~18:00
・定休日:なし

銀の湯のアクセスと基本情報

<アクセス>
神戸電鉄有馬線の「有馬温泉駅」から徒歩10分です。

<施設情報>
・施設名:銀の湯
・住所:兵庫県神戸市北区有馬町1039-1
・電話番号:078-904-0256
・営業時間:8:00~20:00
・定休日:第1・3火曜(祝日営業翌日休)、1月1日


金泉・銀泉・炭酸泉を楽しむなら有馬最大の温泉娯楽施設「太閤の湯」もおすすめ

提供:太閤の湯

「太閤の湯」は、有馬温泉最大の日帰り温泉娯楽施設です。

金泉・銀泉、炭酸泉(人工)を岩風呂に五右衛門風呂はもちろん、療養泉レベルの炭酸泉(人工)や、気分華やぐハーブ風呂など、多彩な趣向をこらしたお風呂が揃う6つの露天風呂をはじめとする、26種類ものさまざまなお風呂と岩盤浴などで堪能できます。

提供:太閤の湯

大浴場の真ん中にある「黄金の茶室」をイメージした「黄金の蒸し風呂」では、金泉と銀泉の蒸気浴という珍しい体験ができます。

「太閤の湯」には、土産屋や飲食店も充実しています。

<施設詳細>
・施設名:太閤の湯
・住所:兵庫県神戸市北区有馬町池の尻292-2
・電話番号:078-904-2291
・営業時間:10:00~22:00(最終入館は21:00)
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:大人2,715円~、小人1,313円~、幼児440円~
※現在、新型コロナの影響により公式HP記載の営業時間と異なっています。

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「金の湯」・「銀の湯」から歩いて行ける秀吉ゆかりの寺や観光スポット

「金の湯」・「銀の湯」から徒歩圏内に、豊臣秀吉ゆかりの寺や観光スポットが点在しています。有馬温泉を訪れた際に、「金の湯」や「銀の湯」と合わせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

豊臣秀吉が建てた湯山御殿の湯ぶねや庭園の遺構「太閤の湯殿館」

 

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「銀の湯」の目と鼻の先、わずか50mの場所にある「太閤の湯殿館(ゆどのかん)」。

平成7年(1995年)1月の大震災で壊れた「極楽寺(ごくらくじ)」庫裏下から発掘された「湯山御殿(ゆのやま)」(秀吉が造らせた御殿)の一部とみられる湯ぶねや庭園の遺構、瓦や茶器などを見学できます。また、太閤秀吉がこよなく愛した有馬温泉の歴史や文化についても紹介する資料館となっています。

<施設詳細>
・施設名:太閤の湯殿館
・住所:兵庫県神戸市北区有馬町1642
・電話番号:078-904-4304
・開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
・休館日:第2水曜日
・入館料:大人200円、児童及び生徒100円

豊臣秀吉がいくら見ても飽きないと讃えた紅葉「瑞宝寺公園」

提供:(一社)有馬温泉観光協会

少し足を伸ばして「金の湯」・「銀の湯」から10分程度歩いたところには、紅葉の名所として知られる「瑞宝寺公園(ずいほうじこうえん)」があります。

明治6年(1873年)に廃寺となった黄檗宗(おうばくしゅう)瑞宝寺があった跡地に整備された公園で、豊臣秀吉も有馬にたびたび訪れては瑞宝寺の紅葉を愛で、「いくら見ても飽きない」と讃えたと言われます。

そのため、別名「日暮しの庭」「錦繍(きんしゅう)谷」とも呼ばれています。

豊臣秀吉が千利休(せんのりきゅう)らと、度々茶会を催した場所でもある「瑞宝寺公園」では、今でも毎年11月上旬に、紅葉を愛でながら太閤秀吉公を偲ぶ「有馬大茶会」が催されます。

茶道に詳しくなくても参加できる茶会なので、興味ある方は参加してみてはいかがでしょうか。

<施設詳細>
・施設名:瑞宝寺公園
・住所:兵庫県神戸市北区有馬町


有馬温泉へ「金の湯」と「銀の湯」の浸かり比べに出かけませんか?

提供:一般財団法人 神戸観光局

今回は有馬温泉で人気の公衆浴場「金の湯」と「銀の湯」についてご紹介しました。2つの温泉は徒歩5分弱で行き来できます。有馬温泉に訪れた際には、見た目・触り心地、そして効能も全く異なる金泉・銀泉の浸かり比べを試してみてください。