温泉経営者がおすすめする一度は泊まりたい温泉宿#17 鳥羽温泉郷-季さら別邸 刻-
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かっきー
江戸の玄関口と言われた宿場町に生まれ育った生粋の江戸っ子。還暦を迎えた今なお、旅とサーフィンをこよなく愛するアクティブシニア。某夕刊紙に勤務していた経歴を持つ。
マイナーな温泉から秘湯まで、気の向くままに温泉へ出かけることが大好きです。温泉の良さはもちろん、分かりやすく温泉や旅館などの良さをお伝えしてまいります。
温泉旅をして、源泉を堪能しながら四季折々の豊かな自然が彩る景観を愛でたり、アクティビティや散策、その土地の旬の味覚を堪能するなど、旅情を楽しまれるという方も多いのではないでしょうか。
本企画では、温泉経営者がプロ目線で選んだ「一度は泊まりたい温泉宿」をリレー形式でご紹介してお届けしてまいります。
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目次
第17回目は三重県鳥羽市の伊勢志摩にある「季さら別邸 刻」
提供:季さら別邸 刻
第17回となる今回は、前回インタビューさせていただいた群馬県の川原湯温泉「丸木屋」の樋田さんがおすすめする、三重県鳥羽市の安楽島町(あらしまちょう)にある「季さら別邸 刻(とき)」の経営者にインタビューしました。
季さら別邸 刻は、海辺の9つの湯処からなる鳥羽温泉郷(とばおんせんごう)のひとつである安楽島エリアにあり、太平洋に面した伊勢志摩の鳥羽湾に位置します。
お宿は、海を見下ろす小高い場所にあり、眼前に広がる鳥羽湾や離島を一望する素晴らしい絶景の眺望に囲まれ、優雅なひとときを堪能する大人のリゾートといった趣のあるお宿です。
温故知新の精神でリゾート温泉宿の創出を推進する「季さら別邸 刻・上村 領佑(りょうすけ)さん」
季さら別邸 刻 代表取締役 上村領佑さん
◇らくらく湯旅編集部(以降 編集部):特別企画の第17回は、伊勢志摩の鳥羽温泉郷にある「季さら別邸 刻」の代表取締役である上村さんにお話を伺います。
お忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
◆上村さん:よろしくお願いいたします。
鳥羽湾を一望する絶景を愉しみながら寛ぐお宿
提供:季さら別邸 刻
◇編集部:お宿のある三重県鳥羽市の安楽島町はどのようなところですか?
◆上村さん:安楽島町は、海や山に囲まれた伊勢志摩の志摩半島にあり、伊勢湾と太平洋に面しています。
この辺りは海岸線まで山が迫っていて、リアス式海岸を形成して風光明媚な景観です。
この美しさを保護する意味でも鳥羽市全域は伊勢志摩国立公園に指定されています。
景観だけではなく、温暖な気候と、岬や湾内は古くから豊穣な漁場となっていて、新鮮な山海の恵みが豊かなほか、世界で初めて真珠の養殖を始めるなど、多くの自然の恩恵を受けている土地です。
◇編集部:心からくつろげる恵まれた自然環境に囲まれているのですね。
鳥羽温泉郷はどのようなところなのでしょうか?
◆上村さん:鳥羽温泉郷は、鳥羽市の海辺や離島に沿って広域に広がる9つのエリアの温泉地で形成されています。
それぞれのエリアは、鳥羽駅を中心に賑やかな鳥羽エリアや、離島にある答志(とおしじま)エリア、港町の相差(おうさつ)エリアなど、土地柄ごとに異なる風情を醸しています。
当館のある安楽島エリアは、高台から伊勢湾を鳥瞰する静かなロケーションにあり、別荘やリゾート地のような雰囲気を愉しんでいただける場所となっています。
提供:季さら別邸 刻(お宿から眺める鳥羽の街の夜景)
また、鳥羽温泉郷の温泉は、お伊勢参りの前に身を清めるという習わしに従って、禊湯(みそぎゆ)として温泉で湯浴みして、清々しい気持ちでお参りするのにも便利な場所に位置しています。
ラグジュアリーな時を過ごす温泉旅館
提供:季さら別邸 刻(センターハウスのデッキ)
◇編集部:つぎにお宿についてお伺いできますでしょうか?
◆上村さん:季さら別邸 刻は、運営母体の幸洋荘グループの宿として、1番新しく2019年に開業した温泉旅館です。
昨今望まれる旅のスタイルの変化に合わせて、お客様が誰にも気兼ねなくゆっくりとお寛ぎいただける刻(とき)を刻むことができるよう、滞在される全客室を、敷地内に独立した離れとした造りのリゾートスタイルの温泉旅館をコンセプトとしております。
提供:季さら別邸 刻(各部屋にリビングスペースを備えている)
全室がオーシャンビューの離れとなっているお部屋は、当館から眺める鳥羽湾の海と青空の色をモチーフとして、様々に変化する青色を基調とした和の伝統色である淡い「白藍(しらあい)」から、濃い「花紺青(はなこんじょう)」まで、10室を全て異なる趣の意匠でデザインしています。
お部屋はお客様の寛ぎの空間を意識して、あまり華美にせずシンプルかつシックに、地元の作家さんが創る伝統工芸品の漆器や盆栽、絵画などを取り入れた空間となっています。
ベッドルームをはじめ、リビングやウッドデッキのベランダ、お部屋によってはダイニングや足湯もご用意しています。
提供:季さら別邸 刻(ベッドルームの一例)
提供:季さら別邸 刻(リビングの一例)
提供:季さら別邸 刻(お部屋のダイニングの一例)
お部屋にエステティシャンを派遣することもできますので、お部屋から出ることなくゆっくりとリラクゼーションを満喫いただけます。
提供:季さら別邸 刻(部屋着と伊勢木綿の帯)
また、当館には大浴場は設けておらず、全室に露天風呂と内風呂をご用意しています。
お一人でも、ご家族や気の合うご友人同士でも、気兼ねなくいつでも、海を眺めて湯浴みをお楽しみいただけます。
提供:季さら別邸 刻(全室にある内風呂の一例)
提供:季さら別邸 刻(全室にある露天風呂の一例)
提供:季さら別邸 刻(足湯を備えた部屋の一例)
◇編集部:お部屋以外に、お宿での過ごし方はどのようになるのでしょうか。
◆上村さん:母屋となるセンターハウスには、お客様をお迎えするフロントのほか、蒸気暖炉を設えたフリーラウンジやライブラリー、カウンターのあるデッキを設置しています。
提供:季さら別邸 刻(センターハウスのデッキ)
フリーラウンジでは、厳選した紅茶や果汁100%ジュースなどのお飲み物や、生ビールのサーバーやスコッチウイスキー、ジンなどを無料でお楽しみいただけるようにしています。
提供:季さら別邸 刻(フリーラウンジ)
お客様のお好みで、サーバーからビールを注いでいただいたり、トニックウォーターなどでカクテルやサワーなどを、召し上がっていただけるようにしています。
提供:季さら別邸 刻(フリーラウンジ)
◇編集部:繊細なこだわりを持ったおもてなしの精神ですね。お宿から出たくなくなってしまいそうです。
◆上村さん:最近ではコロナ禍の影響もあり、全室離れで、ご滞在の期間中にお客様同士がお顔を合わせることもほとんどなく、ソーシャルディスタンスがしっかりとれるお宿として、当館をお選びいただいています。
お陰様でリピーターや連泊でご利用いただくお客様も多く、ご自宅から直接お越しになり、当館で過ごして、そのままご自宅にお帰りになられるという方もいらっしゃいますね。
また、海外旅行に行かなくなったお客様のご利用も増えています。
お二人だけのお時間を過ごすことができるので、新婚旅行やご結婚の記念日旅行のほか、当館でプロポーズされるお客様もかなりいらっしゃいます。
記念日などのアニバーサリーでご滞在されるお客様には花束などをご用意したり、デザートのデコレーションといったサプライズの仕掛けの準備といったニーズにも、ご協力させていただいています。
◇編集部:素晴らしい配慮ですね。バリアフリーに対する取り組みなどはされていらっしゃるのでしょうか?
◆上村さん:お部屋が離れとなっている特性から、お部屋の入り口に段差がありますが、そのほかはほぼフラットな構造としています。
また、お部屋に温泉がありますので、ご入浴に付き添いが必要な方もゆっくりと湯浴みしていただけます。
絶景を眺めて愉しむトロッとした美肌の湯
提供:季さら別邸 刻
◇編集部:次に温泉について教えてください。
◆上村さん:当館の温泉は、榊原(さかきばら)温泉と安濃川(あのうがわ)を隔てた場所に位置する七栗(ななくり)に源泉を持っている社宮司(しゃぐうじ)温泉です。
七栗の湯は、清少納言ゆかりの湯としても有名です。
トロッとした肌触りの美肌の湯とも言われるアルカリ性泉質で、無色透明・無臭の優しいお湯なので、老若男女の皆様がお楽しみいただけます。
離れとなっているプライベートなお部屋から、季節や時間ごとに移ろう景観を眺めながら、心身ともにリラックスいただけます。
浴槽は、露天風呂は石作り、内湯は陶器製で、足を伸ばしてゆったりとご入浴いただけるように、十分な大きさの浴槽としています。
提供:季さら別邸 刻
◇編集部:心地よい風に当たりながら、ゆっくりとお湯に浸かれる時間は至極のときでしょうね。
厳選した旬の食材にこだわったお食事
◇編集部:次にお料理についてのこだわりなどをお伺いできますでしょうか。
◆上村さん:古くから良港として豊かな海の幸に恵まれたこの地の食材をはじめ、いちばん美味しくいただける旬の食材を使ったお料理をご提供することに拘っています。
当館の調理を統括する総料理長はフレンチの出身であることから、お料理には和とフレンチのそれぞれの良さを抽出してミックスした懐石料理をご提供しています。
提供:季さら別邸 刻(夕食の一例)
提供:季さら別邸 刻(低温調理の松阪牛ロース)
お食事の際のお酒は、ワインやお酒を選ばれるお客様が多いですね。
ワインについては、お料理ごとに、いちばん合ったものを適量召し上がっていただけるように、グラスでご提供できる種類を取り揃えています。
もう一つ、お食事でこだわっているのが、お客様本意で美味しく召し上がっていただくことです。
アレルギーについては無論のことですが、苦手な食材をおっしゃっていただければ、お好みの食材を使用してお食事をご提供しています。
特にリピーターとしてご利用いただいているお客様については、お好みを把握したり、同じメニューとならないように、多品目のメニューを用意して、美味しく飽きないようなお食事を心がけています。
提供:季さら別邸 刻(連泊の際の2日目の夕食イメージ)
提供:季さら別邸 刻(連泊の際の洋朝食イメージ゙)
◇編集部:好みに合わせたお料理を楽しめるのは、嬉しい取り組みですね。お料理は、どちらで召し上がるのでしょうか。
◆上村さん:お部屋内のダイニングで召し上がっていただきますが、ダイニングのないお部屋では、センターハウスの個室ダイニングでお召し上がりいただきます。
提供:季さら別邸 刻(個室ダイニング)
◇編集部:お部屋でゆっくりと寛ぎながらのお食事をいただけるのはいいですね。
センターハウスも個室とのことで、昨今のコロナ禍でも安心してゆっくりと食事をいただけるような取り組みは素晴らしいと思います。
史跡やパワースポットも多く、外へ出かける楽しみも多い場所
◇らく湯旅:観光スポットなどはどのようなものがあるのでしょうか?
◆上村さん:高台にある当館から見渡す鳥羽の街には、世界で初めて真珠の養殖に成功した真珠島や、鳥羽水族館などの観光スポットがあります。
また、日の出の名所として日本の渚百選にも選ばれている二見ヶ浦にある夫婦岩などの景勝地に囲まれたなか、神社仏閣や鳥羽城址といった史跡やパワースポットなども沢山あります。
出典:PIXTA(二見ヶ浦 夫婦岩の朝日)
パワースポットといえば、なんといっても伊勢志摩を代表するのは、古くから日本中の人々から崇敬されてきた伊勢神宮となるでしょうね。
古くから鳥羽の街は、伊勢神宮へお伊勢参りに訪れる方が宿泊されるところでもありました。
出典:PIXTA(伊勢神宮-内宮の宇治橋鳥居から昇る朝日)
お伊勢参りのあとには、おかげ横丁でのお土産散策も人気があります。
おはらい町と呼ばれるところにあり、江戸や明治の町並みを再現したお店が軒を連ね、個性的なお土産品・郷土品を扱っていて、歩くだけでも楽しめます。
出典:PIXTA(おかげ横丁の入り口)
◇編集部:何度も訪れてみたくなる見どころ満載の土地ですね。
季さら別邸 刻 上村さんがおすすめする温泉宿
◇編集部:「らくらく湯旅」ではリレー形式で温泉宿を紹介していきます。上村さんがおすすめする一度は行ってみたい温泉宿をご紹介いただけないでしょうか。
◆上村さん:沢山あって迷いますが、私が一度は行ってみたい温泉宿は、山口県の長門市にある油谷湾(ゆやわん)温泉のホテル楊貴館(ようきかん)です。
◇編集部:そちらのお宿に行ってみたいのは、なぜでしょうか。
◆上村さん:未だ行ったことはないのですが、当館と同じくオーシャンビューの好立地にある温泉宿で、美肌の湯の泉質が素晴らしいと聞いていて、ぜひ一度行ってみたいと思っています。
また、こちらのお宿はおもてなしといった点においても、地域全体でお迎えするような取り組みをするなど、特別なこだわりを持っている点も、おすすめするポイントです。
<施設情報>
油谷湾温泉 ホテル楊貴館
・住所:山口県長門市油谷伊上10130番地
・電話:0837-32-1234
・アクセス:
<電車>JR山陰本線-伊上駅から、送迎バスあり
<車>中国自動車道 美弥ICより約50分、下関ICより約70分
温泉好き「らくらく湯旅」ユーザーへのコメント
◇編集部:最後に、「らくらく湯旅」ユーザーへ一言おねがいします。
◆上村さん:当館は、全室離れとして、ご滞在中に人と会うことなく、お客様がプライベートな時間をお過ごしいただけるように配慮した温泉宿です。
お部屋から美しい景観を眺めてゆったりと温泉に浸かり、また美味しいお料理をお愉しみいただけますので、2泊、3泊と長くご滞在いただければ、幸甚にございますので、是非ともお立ち寄りくださいませ。
◇編集部:本日はお忙しい中、お時間を頂戴いたしましてありがとうございました。
ラグジュアリーな空間でプライベートな時を過ごすことに徹底してこだわりを持ち、それを実現するおもてなしの精神は素晴らしいものと感じました。
頑張り過ぎて疲れた心と体を癒したり、大事な人との思い出となるひとときを過ごすなど、ご自身にあった過ごし方で、季さら別邸 刻でを訪れてみてはいかがでしょうか。
<基本情報>
鳥羽温泉郷 季さら別邸 刻
・住所:三重県鳥羽市安楽島町1075-7
・電話:0599-21-2900
・ホームページ:https://www.toba-kisara.com/toki/index.php
・アクセス:
<電車>JR鳥羽駅・近鉄鳥羽駅下車から、送迎バスあり
<車>伊勢ICより約20分、湯布院ICより約40分
<フェリー>鳥羽港より、車で約10分