チェコの名湯と同じ泉質・北海道初の国民保養温泉地【カルルス温泉】源泉かけ流し|登別の奥座敷・オロフレ山麓の清澄な硫酸塩泉


出典:湯元オロフレ荘
2026年06月06日更新

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

「ヨーロッパの名湯カルルスバードと同じ泉質だ」。温泉成分を分析した研究者がそう驚いたのは、明治時代のことでした。

北海道登別市、支笏洞爺国立公園内の標高350メートルの高地、来馬岳とオロフレ山の麓を流れる登別川沿いに、数軒の旅館が静かに湯けむりを上げるカルルス温泉があります。

世界的に有名な登別温泉から北西約8キロ。派手な歓楽温泉街とは対照的な素朴な佇まいで、その薬効の素晴らしさから1957年(昭和32年)に北海道初の国民保養温泉地に指定された名湯です。

無色透明・無味無臭の単純温泉でありながら、芒硝(硫酸ナトリウム)を豊富に含む三大美肌泉質に通じる湯は、入浴後に体の内外から整っていく感覚が格別です。

登別川沿いの山里へ チェコの名湯と同名の由来

出典:湯元オロフレ荘

カルルス温泉は、道央自動車道・登別東ICから道道2号線をオロフレ峠方面に向かって車で約15分の山あいに位置しています。

札幌から高速利用で約90分、JR登別駅から道南バスで登別温泉を経由して約35〜40分。
登別温泉の賑わいを抜けてさらに山道を進むと、渓流沿いに数軒の宿が静かに並ぶ別天地が現れます。

温泉の発見は1886年(明治19年)、室蘭郡役所書記として屯田兵の入植候補地を調査していた日野愛憙がこの地で湯の湧出を確認したことに始まります。

その養子・日野久橘が1899年(明治32年)に浴場一棟を建てて開湯したのが、現在も続く「湯元オロフレ荘」の前身です。

温泉成分を分析した結果、当時ドイツ領だったチェコの世界的名湯「カルルスバード(カルロヴィ・ヴァリ)」と同質の泉質であることが判明し、その名を冠して「カルルス温泉」と名付けられました。

アイヌ語では「ペンケユ」または「ペンケネセイ(川上の狭い岩間)」と呼ばれていたこの地に、ヨーロッパの名湯と同じ成分の湯が湧いていたという発見は、明治の人々を驚かせたに違いありません。


オロフレ峠・登別温泉・洞爺湖 支笏洞爺の旅を組み合わせる

出典:湯元オロフレ荘

カルルス温泉はその立地から、支笏洞爺国立公園の名所を組み合わせた旅の拠点として最適です。

宿のすぐ東側を走る道道2号線(洞爺湖登別線)を峠方向に進むと「オロフレ峠」があります。

標高約1,000メートルの峠付近は2月下旬頃まで霧氷・樹氷が楽しめる絶景スポットで、原生林が白く輝く光景は道南でも随一の美しさです。

また峠を越えれば洞爺湖まで約30分、反対方向(登別温泉経由)では登別温泉の地獄谷・クマ牧場まで車で約15〜20分というアクセスです。

宿から徒歩5分・車で2分の場所には「サンライバスキー場」があり、12月中旬〜3月下旬の冬期には初心者から楽しめるスキー場として地元客に親しまれています。

温泉街の中心には開湯100年を記念した記念碑が建つ「渓楓園」公園があり、登別川の清らかなせせらぎを聞きながら季節の花々が楽しめます。


白老牛・前浜の毛ガニ・虎杖浜のたらこ 登別の食の恵み

出典:湯元オロフレ荘

カルルス温泉の宿では、登別・白老エリアならではの食材が食卓を彩ります。

湯元オロフレ荘の一番人気プランが「前浜産の毛ガニ一杯付き・かに膳」です。

登別近海で水揚げされた新鮮な毛ガニの濃厚な旨みと甘みは、北の豊かな海の恵みそのものです。

また白老町産のブランド牛「白老牛」は、きめ細かな霜降りと深い旨みで評判のブランド牛で、特別御膳として提供されています。

さらに登別の隣・虎杖浜(こじょうはま)は明太子・たらこの産地として全国に知られており、地元ならではのたらこ料理も食卓の楽しみのひとつです。

シャワーから出るお湯まで源泉100%というオロフレ荘で、北海道の食と温泉の両方を贅沢に楽しめます。


シャワーまで源泉100% 総湯元・湯元オロフレ荘の体験

出典:湯元オロフレ荘

カルルス温泉の泉質は単純温泉(低張性中性高温泉)・源泉温度48〜68℃・無色透明・無味無臭。主成分は硫酸ナトリウム(芒硝)・硫酸カルシウム・重曹・塩化ナトリウムで、芒硝を豊富に含む三大美肌泉質の硫酸塩泉系統の特性を持っています。

入浴中よりも湯上がり後に効果を実感しやすく、肌の保湿・傷の修復・血行促進という「体の内外から健康になれる万能型の療養泉」として温泉通の間で高く評価されています。

カルルス温泉唯一の自家源泉を持つ総湯元「湯元オロフレ荘」では、300平米の大浴場と登別川のせせらぎに包まれた露天風呂すべてに豊富な自家源泉が惜しみなく注がれています。

湯量があまりにも豊富なため、大浴場の洗い場シャワーからもすべて源泉100%が使われているという贅沢さは、総湯元ならではの体験です。高温湯から微温湯・寝湯まで多様な浴槽から好みを選べ、源泉加水なし浴槽もあります。

また「旅館まるみ」は加水なしの源泉100%かけ流し浴槽を持つ湯治宿風の宿として温泉ファンに評判が高く、「旅館すずきや」もそれぞれ個性的な源泉かけ流しの湯を提供しており、3軒すべてで日帰り入浴が楽しめます。


カルルス温泉の源泉かけ流し概要

出典:湯元オロフレ荘

泉質: 単純温泉(低張性中性高温泉)・芒硝(硫酸ナトリウム)を豊富に含む

源泉温度: 48〜68℃

湯色: 無色透明・無味無臭・やわらかな肌触り

主成分: 硫酸ナトリウム・硫酸カルシウム・重曹・塩化ナトリウム

源泉かけ流し: 全3施設とも源泉かけ流し(湯元オロフレ荘はシャワーも源泉100%)

効能: 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・冷え性・慢性消化器病・疲労回復・美肌・血行促進

旅の余韻

出典:湯元オロフレ荘

登別温泉の賑わいを抜けて山道を進むと、登別川のせせらぎと静寂だけが広がる別世界に入ります。

300平米の大浴場のシャワーから自家源泉の湯が流れ出すとき、「ここが総湯元なのだ」という実感が湯とともに体に染み込みます。

チェコの名湯と同じ成分を持つ清澄な単純温泉が、明治から変わらず登別川沿いに湧き続けている。

芒硝の湯が体の内側から整え、湯上がりの肌がしっとりと落ち着いていく。
北海道初の国民保養温泉地が125年守り続けてきた湯の価値を、登別川のせせらぎとともに静かに噛みしめます。