健康になりたい人必見!岩盤浴の7つの嬉しい効用
この記事を書いた人
ともきち
温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。
スーパー銭湯やスパなど、身近な温泉スポットでも利用できる「岩盤浴」。「汗をかいてスッキリできる」「健康に良さそう」など、なんとなく利用している方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、岩盤浴の具体的なメリットや期待できる効用について詳しくご紹介します。
目次
岩盤浴とは?
出典:PIXTA
岩盤浴とは、天然鉱石の上で寝転びながら身体を温めていく入浴方法のことです。
温泉とは異なり、各施設で用意される作務衣(さむい)を身につけて入ります。
40℃くらいの、サウナより少し低めに設定された温室の中で、岩盤から発する遠赤外線などの温熱効果を得ることができます。
遠赤の効能により体を内側からじっくりと温めることができるため身体全体から汗がじわじわと出てきますが、通常の暑さによる発汗とは違い、心地よい汗と感じる人が多いようです。
温泉やサウナと比べて、身体への負担が少ないのも岩盤浴の特徴です。
温泉よりも続けやすい!?岩盤浴を活用する4つのメリット
出典:写真AC
天然鉱石の上で寝転びながら身体を温めていく岩盤浴ですが、温泉よりも続けやすいと言われています。
その理由には、以下の4つのメリットが挙げられます。
1. 寝ながら身体をケアできる
岩盤浴は、寝ながらにして効用を得ることができる入浴方法です。
40℃前後と温度も高すぎないため、身体への負担も少なくデトックス効果を体感できます。
2. 長時間楽しめる
岩盤浴は、高すぎない温度で寝ながら効用が得られる入浴方法のため、長時間楽しむことができます。
ほとんどの温泉施設では、使用時間の制限がありません。
また、施設によっては本を持ち込んだり、携帯電話の持ち込みが可能なところもあるので、気が済むまでのんびりと楽しめます。
3. ふらっと手軽に楽しめる
さまざまな入浴施設に併設されている岩盤浴は、何よりも手軽に利用できるというメリットがあります。
温泉地へ行く時間がない忙しい方も、空いている時間に利用することができます。
またスーパー銭湯などは、営業時間も比較的長いので、仕事終わりでも立ち寄れるところが多くあります。
4. 継続して習慣化しやすい
岩盤浴は、その手軽さから継続して通うことができるため、習慣化しやすいというメリットもあります。
体質改善などを行いたい方にもおすすめで、比較的続けやすい価格設定となっている施設が多いのもポイントです。
岩盤浴で期待できるうれしい7つの効用
出典:PIXTA
岩盤に使用する天然石によって遠赤外線からもたらす効用が異なりますが、共通して以下の7つの効用が期待できます。
1.血行促進
2.冷え性の改善
3.美肌効果
4.肩こり・むくみの改善
5.生活習慣病の予防
6.疲労回復
7.自律神経を整える
具体的にみていきましょう。
1. 血行促進
岩盤浴は、温熱効果に優れた入浴方法であるため、血行促進が期待できます。
また血流が良くなるだけでなく、リンパの流れや発汗による代謝促進など、体の巡りを良くしてくれる効用があります。
2. 冷え性の改善
岩盤浴は血行促進が期待できることから、血流が悪い方に起こりやすい症状のひとつ「冷え性」の改善にもつながります。
代謝を上げて血流を良くしてくれるため、冷え性に悩む方におすすめの入浴方法です。
3. 美肌
発汗作用のある岩盤浴は、身体に溜まった毒素や老廃物を外に流してくれるため、美肌へも導いてくれます。
また代謝をアップさせることは、古い角質を剥がしやすくしてくれるため、肌のターンオーバーの促進も期待できます。
4. 肩こり・むくみの改善
肩こりやむくみは、身体に溜まった老廃物が原因であるため、体の巡りを良くすることで、必然的に肩こりやむくみの改善にもつなげることができます。
5. 生活習慣病の予防
岩盤浴を継続的に続けることは、生活習慣病の予防にもなります。
岩盤浴による効用は、体温上昇などの温熱作用による免疫力の向上です。糖尿病などの免疫機能を原因とする疾患の改善が期待できると言われています。
6. 疲労回復
身体を温めることで、身体の緊張をほぐして副交感神経を刺激し、リラックス効果を得ることができます。そのため、疲れがたまった心身の回復も期待できます。
7. 自律神経を整える
岩盤浴は、体温調節の指令を出す自律神経を整えることにも有用な入浴方法です。
自律神経が乱れるということは、体温調節がうまくできなくなるため、冷え性や血液循環の乱れ、不眠症などにもつながります。
岩盤浴は、「交感神経」と「副交感神経」の2つのバランス良くしてくれるので、自律神経を整えることができます。
参考:水春|岩盤浴の解説
岩盤に使われる天然石による効用
出典:PIXTA
これまでご紹介した効用に加えて、岩盤に使われる天然石によって特に得られる効用もあります。
次に、岩盤施設でよく見かける天然石の効用の特徴を説明します。
ゲルマニウム
多くの岩盤施設で見かける、一般的な天然石です。
ゲルマニウムは、遠赤外線の放射率が高い点が特徴で、その作用で、血行が促進されリンパの働きが活性化するといわれています。
トルマリン
トルマリンの結晶は、温められると微弱電流を永久的に発生するという性質があり、別名「電気石」とも言われます。
微弱電流は血流や筋肉を活性化させ本来持っている自己回復能力を助けてくれる効能が期待できます。
また、トルマリンは、マイナスイオンも放出するので、健康増進に良い働きを期待できます。
麦飯(ばくはん)石
麦飯のような大きさの結晶が見られることから名付けられた麦飯石は、中国古来より「薬の石」として重宝されてきました。
浄化や遠赤外線、マイナスイオン、ミネラルなどの作用が高く、美肌にも良いと言われています。
セラミックボール
出典:PIXTA
粉末状のゲルマニウムを使って球状に整えたのが「セラミックボール」です。ゲルマニウムと同様に、高い遠赤外線の効果が期待できます。
岩盤施設では、足浴(水なしの足湯)で利用しているところが多くあります。
木紋石(きもんせき)
木目のような模様のある天然石で、洋名はグレイ二ネスといいます。
ゲルマニウムを含む石なので、ゲルマニウムと同じ効用があり、また、脱臭・殺菌や細胞の活性化などの作用も期待できます。
パワーストーン(ある種の特殊な力が宿っていると考えられている石のこと)として、数珠やブレスレットなどのアクセサリーにも使われます。
薬宝玉石(やくほうぎょくせき)
「奇跡の健康石」とも呼ばれる古来より知られる天然石・パワーストーンです。
ミネラル成分を多く含み、代謝機能を促進したり体内への酸素供給を増加したりする効果が期待できます。
不眠にも良い作用をもたらすと言われています。
参考:ぬくい温泉|岩盤浴
岩盤浴の基本的な入り方
出典:PIXTA
岩盤浴の入り方は、どの施設でもほとんど同じです。
基本的な入り方をご紹介するので、参考にしてください。
1.体に付着している汚れや汗を落とす
岩盤施設にシャワーや風呂がある場合は、体に付着している汚れや汗を落としましょう。
毛穴につまった汚れなどがない状態で岩盤浴をすると、より効果的に発汗作用を促すことができます。
2.岩盤浴衣に着替える
貸し出される専用の岩盤浴衣に着替えます。その際には、下着はつけない方が良いでしょう。
岩盤浴ではたっぷり汗をかきますし、下着で体を締め付けない方がよりリラックスできます。
一般的に岩盤浴衣は、ゆったりしていて厚手の生地でできているので、下着なしでも体のラインが出たり、汗が出ても透けたりすることを心配しなくても大丈夫です。
着替えたら、十分な水分補給をしておきましょう。
3.岩盤にうつ伏せる
岩盤浴室へ入り、空いている岩盤に、貸し出されたバスタオルを敷きます。
その上に、最初はうつ伏せになって5から10分過ごします。
4.岩盤に仰向ける
時間が経ったら、仰向けになります。10から15分が目安です。
5.涼しい部屋で休憩する
岩盤浴室を出て、涼しい別部屋で5から10分休憩します。
バスタオルは、置いたままで構いません。この際に、十分な水分補給を行いましょう。
この後は、説明した3から5のうつ伏せ寝・仰向け寝・休憩のセットを2から3回行います。
ただし、初めて岩盤浴を体験する場合や体調があまりすぐれない場合は、時間を縮める、回数を減らすなど、無理をしないことが大事です。
また、次の方が気持ちよく使えるよう、岩盤の上に垂れてしまった汗は、最後にバスタオルで拭い、バスタオルの返却場所に返すのが良いマナーです。
岩盤浴の注意点
出典:PIXTA
次に、岩盤浴に入る際の注意点を紹介します。
水分補給はしっかりと
まず気をつけたいことは、水分補給をしっかりと行うことです。
岩盤浴は、大量に汗をかくので、岩盤浴前、休憩中、岩盤浴後にこまめに水分を取りましょう。飲む水の量は、全体を通して1L以上が目安です。
また、せっかく岩盤浴で温めた体を冷やさないよう冷たい水ではなく、常温の水の方が適しています。
汗をかくとミネラルが失われるので、ミネラルの吸収がしやすいスポーツドリンクもおすすめです。
3セットを限度に
大量に汗をかくため何セットも入りたいと思う方もいるかもしれませんが、無理は禁物です。
岩盤浴はゆっくりと体を温めるため比較的体に負担はかかりにくいといわれていますが、やり過ぎてしまうと良くありません。
また、岩盤浴室の室温は40度前後あるので、無理して滞在すると気分が悪くなる場合もありますのでご注意ください。
週に2・3回をめどに
長時間の岩盤浴だけでなく、岩盤浴に毎日入ることも体に負担がかかってしまいます。適度なのは、週に2から3回程度です。
週に2・3回入ることができない場合は、週1回でも続けると良いとされています。
汗は洗い流さなくて良い
岩盤浴で出た汗には、肌を保湿する役目のある新鮮な皮脂が含まれています。
この皮脂は、乾燥を防いだり、細菌から皮膚を守ってくれる身体によい汗なので、岩盤浴後にシャワーなどで洗い流す必要はありません。
汗が自然に乾くのを待ったり、優しく拭き取る程度がおすすめです。
汗であることは間違いないので、そのままにしておくことが嫌な方は、シャワーやお風呂に浸かって落としてしまっても構いません。
持病がある方や妊娠中の方は医師に相談を
体に負担が少ない岩盤浴ではありますが、持病がある方や妊娠中の方は、岩盤浴をする前に、かかりつけの医師に相談をすることをおすすめします。
参考:EPARK|岩盤浴でスッキリ!おすすめの入り方と注意点
岩盤浴を利用して、さまざまな悩みから開放されよう!
出典:写真AC
岩盤浴は、身体への負担が少なく、寝ながらにして効用が期待できることから、幅広い層におすすめです。
また、作務衣を身につけて入るため、他の人の目が気になるという方も安心です。
今回ご紹介したように、岩盤浴には健康維持から美容に至るまでさまざまな効用があります。
ぜひ岩盤浴を取り入れ、健康な体や美しい肌を手に入れてみてはいかがでしょうか。