出典:写真AC

日本の原風景と合掌造りの民家が集う「合掌村」の歩き方

更新日:2021年4月28日

世界遺産として有名な岐阜県飛騨地方の白川郷にある「合掌村(がっしょうむら)」は、例年多くの観光客が訪れる人気の観光スポットです。今回は合掌村の魅力や村内で楽しめるご当地グルメ、伝統工芸体験などを詳しく解説します。

新型コロナの影響により、各施設の営業状況は変更の可能性があります。詳細は公式HPをご確認ください。らくらく湯旅では引き続き読んで楽しめる温泉情報を発信していきます。

古き良き日本を感じる野外博物館 

合掌村は下呂温泉街から徒歩約10分の場所にある野外博物館です。岐阜県大野郡白川村から富山県五箇山(ごかやま)地区にあった合掌家屋を10棟移築し、日本の原風景を再現しています。

「合掌の里」と「歳時記の森」の2つのゾーンで構成される合掌村の見どころは、国重要指定文化財「旧大戸屋住宅」などの合掌家屋をはじめとする古き良き日本の風景だけではありません。

四季折々の自然やご当地グルメ、伝統工芸体験など、大人から子供まで楽しめる観光スポットとなっています。

ここからは、合掌村の歴史や見どころに迫っていきます。

ダム建設がきっかけに?飛騨地方と合掌村の歴史 

提供:合掌村

合掌家屋は、江戸中期から昭和初期にかけて建てられた住居です。かやぶき屋根の大きな三角形の家屋は、岐阜県白川郷と富山県五箇山地区の庄川周辺と限られた地域にしかありません。

昭和20年代に入り、庄川上流部で御母衣(みぼろ)ダムの建設工事が始まり、水没や集団離村などで、多くの合掌家屋が消失しました。大正末期に約300棟あった合掌家屋は、1961年(昭和31年)には約半数近くまで激減したのです。

貴重な合掌家屋が完全に消失してしまうのを防ぐため、1963年(昭和38年)に白川村から「旧大戸屋住宅」や「遠山家の板倉」を現在の場所に移築し、「飛騨郷土館」として開館しました。

1969年(昭和44年)に白川村や五箇山地区から4棟の合掌家屋を移築した際に、名称を現在の「下呂温泉合掌村」へと変更しました。

参考:白川郷観光情報|白川郷合掌造り集落保存の歴史
参考:下呂温泉 合掌村 公式ホームページ|合掌村総合案内

伝統体験からおいしい食事まで。合掌村のみどころ

伝統を肌で感じ、見て学ぶ「合掌の里」

◇国指定重要文化財「旧大戸家住宅」

提供:合掌村

合掌村のシンボルともいえる国指定重要文化財「旧大戸屋住宅(きゅうおおどけじゅうたく)」は、江戸時代末期に13年かけて建造されたものです。建築当時は、19人もの家族が暮らしていたことが分かっています。

提供:合掌村

◇国登録有形文化財「旧遠山家住宅板倉」

提供:合掌村

国登録有形文化財である「旧遠山家住宅板倉(きゅうとおやまけじゅうたくいたくら)」は、江戸時代末期に木造倉庫として建造されました。

提供:合掌村

「板倉」という名前は、板で壁を二重にしていることが由来といわれています。

◇国登録有形文化財「旧岩崎家」(民族資料館)

提供:合掌村

江戸時代中期に建てられた切妻(きりづま)造りのかやぶき家屋で、1968年(昭和43年)に五箇山地区から移築されました。

提供:合掌村

合掌集落の住民が使用していた農具などの生活用品が展示される民族資料館となっています。

◇竹原文楽記念館

提供:合掌村

「竹原文楽」とは、人形師・洞奥一郎(ほらおくいちろう)氏が創設した人形浄瑠璃です。通常、文楽は三味線の音に合わせて3人の人形遣いが1体の人形を操ります。

しかし、竹原文楽では、創設者の洞氏が1人で100体以上もの人形を操っていたそうです。「竹原文楽記念館」には、洞氏が演じた多数の人形が展示されています。

◇合掌の足湯

提供:合掌村

「合掌の足湯(がっしょうのあしゆ)」では、日本三大名湯・下呂温泉の肌に優しいお湯が癒してくれます。

散策や連日の観光で足のむくみやハリを感じる方は、こちらで疲れを取りましょう。

◇円空館

提供:合掌村

「円空(えんくう)館」には、1632年に岐阜県に生まれた僧侶「円空」が手がけた仏像37体が展示されています。円空は63年の生涯で約12万体もの仏像を作成したといわれています。優しい笑顔の円空仏を見ると、改めて仏像の魅力に引き込まれるでしょう。

◇かえるの館

提供:合掌村

下呂温泉の「げろ」という読み方にちなみ、温泉街各地には愛嬌のあるかえるのイラストやオブジェが点在しています。

「かえるの舘」にも、世界中から集めたたくさんのかえるの置物が展示されてます。

◇飛騨高碕神社

「飛騨高碕(たかさき)神社」には、料理の神様が祀られています。調理の腕を上達させたい地元の料理人たちも参拝しているそうです。

飲食店を経営されている方や、料理の腕を上げたい方は、ぜひお参りしてみましょう。

懐かしい風景に心あたたまる「歳時記の森」

提供:合掌村

「歳時記の森(さいじきのもり)」は土蔵や水車小屋、棚田など、古き良き田舎の風景を思わせるノスタルジーあふれるゾーンです。

春は桜、秋は紅葉の名所といわれるとおり、約1万5000m2の敷地にはいたるところに桜や椛(もみじ)の木が植えられています。春は満開の桜、夏はみずみずしい新緑、秋は色鮮やかな紅葉、冬は雪景色と、どの季節に訪れても四季折々の自然に包まれながら散策できるでしょう。

提供:合掌村

「かえる神社」は、交通安全や結婚、商売繁盛などのご利益があるので、散策の際にはぜひ参拝しましょう。

提供:合掌村

「森のすべり台」は全長約175mのローラースライダー(1回3歳以上100円)です。

たまには童心に戻って、遊んでみると気分もリフレッシュ。旅のよい思い出にもなります。

郷土料理やここだけのメニューも「お食事処」

◇市倉

提供:合掌村

「市倉(いちくら)」では、飛騨の清流で釣った新鮮なアマゴやアユなどの炭火焼きが食べられます。こんがり焼きあげた川魚はランチにもぴったり。特売コーナーもあり、飛騨の名産品が購入できます。

<店舗詳細>
閉店時間:16:30
定休日:木曜

◇合掌茶屋

提供:合掌村

めん処の「合掌茶屋(がっしょうちゃや)」では、そばや笹寿司、五平餅、みたらし団子など、飛騨の地元グルメが楽しめます。ご当地グルメに目のない方は、ぜひ立ち寄ってみてください。

提供:合掌村

<店舗詳細>
閉店時間:16:30
定休日:水曜日

◇萬古庵

提供:合掌村

茶房「萬古庵(ばんこあん)」の名物は、地元名産のフルーツトマトやこんにゃくを使った「ばんこあんみつ(550円)」です。

提供:合掌村

濃厚な味わいのトマトは、トマト嫌いの方でもぺろりと食べてしまえるほどの甘味。低カロリーのこんにゃくを使っているので、ダイエット中の方にもおすすめのスイーツです。

<店舗詳細>
・閉店時間:16:15

伝統工芸品を作ってみよう「飛騨工房」

◇陶器の絵付体験

提供:合掌村

子供連れや伝統工芸初心者の方におすすめしたいのが陶器の絵付体験です。すでに完成している素焼きのコーヒーカップやお皿に、筆やマジックで絵を描くだけなので、初めての方も安心。プロ並みの仕上がりになることもあるそうです。

◇ロクロ体験

提供:合掌村

難易度が高そうなイメージがある陶芸のロクロ回し。先生が優しく丁寧に教えてくれるので、誰でも楽しく制作できます。初めての方も過去に失敗した経験のある方も、この機会にぜひチャレンジしてみましょう。

◇和紙の絵漉き体験

提供:合掌村

和紙の絵漉(す)き体験では、まず枠の中に和紙の原料を流し込みます。その後、色のついた「こうぞ」で、はがきや色紙に好きな絵を描きます。旅の思い出を存分に描いて、世界でたったの1つのオリジナルカードを作ってみましょう。

◇旅の足跡板

旅の足跡板では、表札型の陶器に絵や文字を自由に描きます。完成品は合掌村に展示されるので、再度合掌村を訪れる際に、自分の足跡板を探すという楽しみ方もできます。制作から10年以内であれば、作品を持ち帰ることもできます。

<施設詳細>
・住所:岐阜県下呂市森2369番地
・電話番号:0576-25-2239
・営業時間:8:30~17:00
・公式サイト:http://www.gero-gassho.jp/