硫黄の香り漂う効能高き硫黄温泉を全国から7つ選りすぐり


提供:高湯温泉観光協会
更新日:2024年2月23日

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むう

銭湯のとなりに住むほどの温泉好きで、温泉はまさにライフスタイルの一部。休日は宿自慢の料理でお腹も満たせ、気軽に旅気分が味わえる温泉旅館の食事付き日帰りプランがお気に入りでよく利用しています。チョイスの決め手は露天風呂で、大自然や街並みを眺めながら心ゆくまで湯に浸かり、日々の疲れをリセットさせています。

火山の近くに多くみられる硫黄温泉(硫黄泉)は、日本全体で約500か所あり、東日本の日本海寄りの平野部や、関東の海岸地方など火山から遠く離れた平野部でも、高濃度の硫黄を含有する温泉が存在します。今回は、硫黄の香りを愉しみながら効能をたっぷり味わえる温泉宿・施設を、全国から7つ選りすぐってご紹介します。

硫黄温泉(硫黄泉)とは?

提供:高湯温泉観光協会

「硫黄泉」とは、1kgの温泉に2mg以上の総硫黄(硫化水素イオン・チオ硫酸イオン・遊離硫化水素)を含んだものを指します。

温泉地に訪れたことを実感させる、独特の卵が腐ったようなにおいが特徴的で、遊離硫化水素が多く含まれる場合は乳白色、硫化水素イオンが多く含まれる硫化型はエメラルドグリーンの色になることが多いです。

環境省発表の温泉療法のイ・ロ・ハによると、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症などに効能があるとされています。


硫黄温泉(硫黄泉)のおすすめ温泉を全国から7軒選りすぐり

では早速、全国にあるたくさんの硫黄温泉(硫黄泉)の温泉の中から、おすすめの温泉を7軒選りすぐってご紹介しましょう。

1. 【群馬・草津温泉】高温で強酸性の硫黄泉を合わせ湯で「大滝乃湯」

提供:(一社)草津温泉観光協会

提供:(一社)草津温泉観光協会

群馬県にある「草津(くさつ)温泉」は、温泉街の中心にある「湯畑」から高温でpH2.1の強酸性の硫黄泉(硫化水素型)が大量に自然湧出しており、お肌がすべすべになる湯として評判です。

「大滝乃湯」は、温度の低い湯船から順に入って徐々に身体を馴らす入浴法「合わせ湯」が名物の温泉施設で、打たせ湯のある大浴場・露天風呂の他にサウナまで備え、美人の湯をゆっくり愉しめます。

別料金で、貸し切り風呂や個室を利用することができ、個室には併設のレストランの食事を持ち込むこともできます。

<施設詳細>
・施設名:大滝乃湯
・住所:群馬県吾妻郡草津町大字草津596-13
・電話番号:0279-88-2600
・営業時間:9:00~21:00(最終入館は20:00)
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:大人900円、子供400円

2. 【群馬・万座温泉】多彩な色を発する硫黄泉の湯船をめぐる「万座高原ホテル」

提供:万座高原ホテル

同じく群馬県にある「万座(まんざ)温泉」は、硫黄泉が1日540万Lと豊富に湧き出ており、日本でも有数の濃厚硫黄を含有していることで有名です。

「万座高原ホテル」は 、プリンスホテルが運営する大型温泉リゾートホテルで、8つの浴槽すべてから渓流を望むことができる石庭露天風呂が自慢です。

4種の自家源泉を有し、浴槽ごとに単独または混合泉と異なる湯質のため、白、青、黄、透明と多彩な色を発する美しい湯をめぐることができます。

<施設詳細>
・施設名:万座高原ホテル
・住所:群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉
・電話番号:0279-97-1111
・営業時間:11:00~18:00(最終受付17:00)
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:大人1,500、小人(小学生)750円

3. 【栃木・那須温泉】開湯から約1,380年の歴史を誇る「鹿の湯」

提供:鹿の湯

まるで美容液のようなとろりとした肌ざわりの白濁した硫黄泉が愉しめるのは、栃木県にある「那須(なす)温泉」です。

約1,380年前に開湯した栃木県最古の湯「鹿の湯」は、傷を負った鹿がこの湯で傷を癒したことにちなんで名付けられたと言われています。

建物は明治時代、玄関は大正時代に建造されたもので、和の情緒漂う木造建築がリラックス感を高めてくれます。

<施設詳細>
・施設名:鹿の湯
・住所:栃木県那須郡那須町大字湯本181
・電話番号:0287‐76‐3098
・営業時間:8:00~18:00
・定休日:なし ※施設改修のため休業あり
・日帰り温泉の利用料:大人500円、小人(小学生)300円

4. 【福島・高湯温泉】全国一の有効温泉と評された硫黄泉「旅館 玉子湯」

 

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福島県にある「高湯(たかゆ)温泉」は、全国の硫黄泉を調査した海軍病院の神林(かんばやし)博士に「全国一の有効温泉」と評されたこともある、効能豊かな高濃度硫黄泉で有名な温泉地です。

「旅館 玉子湯(たまごゆ)」は、少し青みがかった白濁の湯を掛け流しで味わえる宿。

庭園内にある萱(かや)ぶきの湯小屋や足湯など、それぞれに趣が異なる7種類もの湯処を備えていて、開放感のある露天風呂は自然に溶け込むような美景が魅力です。

<施設詳細>
・施設名:旅館 玉子湯
・住所:福島県福島市町庭坂高湯7
・電話番号:024-591-1171
・営業時間:11:00~14:00(最終受付13:00)
・定休日:(4~11月)水曜日、(12~3月)月・金曜日
・日帰り温泉の利用料:大人800円、3歳~小学生500円、3歳未満無料

5. 【新潟・月岡温泉】良質なエメラルドグリーンの硫黄泉「美人の泉」

提供:月岡源泉協同組合

新潟県にある「月岡(つきおか)温泉」は、全国でも屈指の硫黄成分含有量を誇る温泉です。

「美人の湯」「不老長寿の湯」として評判が高く、効能を味わいに多くの人が訪れます。

「美人の泉」は、地元の方にも愛される共同浴場で、建物の入り口から硫黄の心地よい香りに包まれ、温泉気分が高まります。

美しいエメラルドグリーンの良質な温泉で、お風呂あがりの肌はつやつやしっとり。四季折々に表情を変える趣のある庭を眺めながら、癒しのひと時が味わえます。

<施設詳細>
・施設名:美人の泉
・住所:新潟県新発田市月岡温泉403-8
・電話番号:0254-32-1365
・営業時間:10:00~21:00
・定休日:火曜日
・日帰り温泉の利用料:大人550円、小人330円

6. 【長野・野沢温泉】熱湯で有名な野沢温泉の象徴的な外湯「大湯」

提供:野沢温泉観光協会

提供:野沢温泉観光協会

大自然の中に湯けむりが立ち上る「野沢(のざわ)温泉」は、熱湯としても知られる長野県の名湯です。

江戸時代から続く湯仲間制度により維持管理されてきた、温泉街に点在している13の外湯めぐりは欠かせない野沢温泉の目玉となっています。

温泉街の中心に佇む「大湯(おおゆ)」は、江戸の風情漂う美しい湯屋建築が目をひく、野沢温泉の象徴的な外湯です。

あつ湯(約49度)とぬる湯(約47度)で仕切られた木枠の浴槽で、100%かけ流しの湯を心ゆくまで堪能できます。

<施設詳細>
・施設名:大湯
・住所:長野県野沢温泉村豊郷9817
・電話番号:0269‐85‐3155(野沢温泉観光協会)
・営業時間:5:00~23:00(4月~11月)、6:00~23:00(12月~3月)
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:無料(賽銭)

7. 【埼玉・秩父温泉】高アルカリ性で湯ざわりまろやか「満願の湯」

提供:満願の湯

提供:満願の湯

大自然に囲まれた埼玉の奥座敷、「秩父(ちちぶ)温泉」。

「満願(まんがん)の湯」は、奥長瀞(おくながとろ)の澄んだ渓流と、全長15mの満願(まんがん)滝の迫力ある光景を一望できる日帰り温泉施設です。

総石造りの露天風呂「黄金の湯」では、四季の移ろいを感じながら源泉100%かけ流しの温泉に身を委ねることができます。

湯はまろやかな湯ざわりを肌で実感できる、水素イオン濃度9.3phという全国有数の極めて高いアルカリ性の単純硫黄泉です。

<施設詳細>
・施設名:満願の湯
・住所:埼玉県秩父郡皆野町大字下日野沢4000
・電話番号:0494‐62‐3026
・営業時間:10:00~21:00(最終入館20:30)
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:(平日)大人(中学生以上)850円、小人(3歳~小学生)500円※17:00~大人(中学生以上)650円、小人(3歳~小学生)350円(土・日・祝日)大人(中学生以上)1,000円、小人(3歳~小学生)600円


硫黄温泉に浸かって、生活習慣病や皮膚病を改善しよう

出典:AC

さまざまな泉質の中でも、特に温泉情緒あふれる泉質ともいえる硫黄温泉。

硫黄泉は生活習慣病に効能があるとされ、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の改善が期待でき、さらに殺菌作用も高いので、アトピーなどの皮膚病にも良いともいわれています。

全国各地で愉しめる効能豊かな硫黄温泉に浸かって、日々頑張っている身体や心を優しく労りましょう。