東北最強の強酸性泉【須川温泉】源泉かけ流し|栗駒山に湧く毎分6,000リットルの乳白色硫黄泉と世界谷地原生花園の絶景


出典:須川高原温泉
2026年4月23日

この記事を書いた人

湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

浴槽に足を入れた瞬間、肌がじりじりとピリピリする。

岩手・秋田・宮城の3県にまたがる活火山・栗駒山(1,624メートル)の北麓、標高1,126メートルの高所に、東北で最も個性的な泉質を誇る温泉があります。

须川温泉(須川高原温泉)pH2.2という強酸性の硫黄泉が毎分6,000リットルという驚異的な湧出量で自噴し続ける、東北随一の薬泉です。

平安時代前期から1,100年以上にわたって湯治場として知られ、東北大学医学部が50年以上にわたって温泉治療研究を行ってきたという科学的な裏付けも持つこの湯は、全国的にも極めて珍しい「明礬・緑礬泉」(旧泉質名)の源泉かけ流しです。


栗駒山の秋の絶景と世界谷地原生花園 東北随一の紅葉と高山植物

出典:一般社団法人秋田県観光連盟

須川温泉を訪れる旅人が口々に「最高」と讃えるのは、湯だけではありません。

周囲の大自然もまた圧倒的です。

栗駒山の秋の紅葉は「東北で最も美しい紅葉」と称されることがあります。

高山の紅葉の盛期は例年9月下旬〜10月上旬と早く、山肌が赤・橙・黄に染め上げられる光景は、温泉の湯けむりとともに訪れる人の記憶に深く刻まれます。

露天風呂から紅葉した山々を眺めながら強酸性の乳白色の湯に浸かる。

この体験のために毎年通うリピーターも多くいます。

また須川高原温泉の近くには「世界谷地原生花園」が広がり、コバイケイソウ・ニッコウキスゲ・チングルマなど東北の高山植物が季節ごとに一帯を彩ります。

正面に見える鳥海山、朝は雲海に浮かぶ早池峰山。

その絶景の中に、硫黄の香りが漂っています。


東北の山の恵み 山菜・川魚と3県の地食材

出典:須川高原温泉

須川高原温泉の食事は、岩手・秋田・宮城3県にまたがる立地ならではの山の幸が中心です。

山菜や川魚を中心にした素朴な献立は、標高1,000メートルを超える高山の自然が育んだ食材の滋味を、湯治場らしいやさしい味付けで引き出しています。

宿の自炊棟では食材を持ち込んでの長期湯治も可能で、かつての湯治文化が今もここに息づいています。


pH2.2・東北最強の強酸性薬泉 源泉かけ流しの体験

出典:須川高原温泉

须川温泉の泉質は「酸性・含硫黄・鉄(II・III)・ナトリウム・硫酸塩・塩化物泉」(pH2.2・低張性酸性高温泉)。

源泉温度48〜52℃、毎分6,000リットルという豊富な湧出量をすべて加水加温なし・塩素消毒なしの源泉かけ流しで使用しています。

pH2.2というのはレモン汁に近い強酸性で、浴槽に入ると肌がピリピリと刺激を感じます。

この強酸性の殺菌作用がアトピー性皮膚炎・尋常性乾癬・慢性皮膚病などに顕著な効果をもたらすとされ、東北大学医学部4医局が50年以上にわたって温泉治療研究を行ってきた「薬泉」としての実績があります。

「東北最強の強酸性泉」として温泉ファンの間では草津温泉と並び称されることもあり、全国の温泉マニアが一度は訪れたいと目指す名湯です。