住吉大明神の神授の湯【長門湯本温泉】源泉かけ流し|山口県最古600年の湯と音信川そぞろ歩き


出典:長門湯本みらいプロジェクト
2026年4月20日

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湯あがり ぽか子

温泉大好き40年のベテラン。「一湯一会」を逃さないために、常に手ぬぐいを持ち歩いています。長年の経験で、お湯を触っただけで大体の泉質がわかる特技を持ちます。温泉好きが高じて、温泉ソムリエ・温泉観光アドバイザーの資格を取得。日本の宝である「温泉文化」を皆さんにお伝えできることが喜びです!

「山の奥に温泉を出しておきましたので、ご利用ください」。

今から約600年前の応永34年(1427年)、大寧寺の定庵禅師が座禅を組む中、住吉大明神からのお告げによって発見されたと伝わる長門湯本温泉。

山口県内でもっとも古い歴史を持つこの温泉は、江戸時代には長州藩主・毛利公も湯治に訪れ、「神授の湯」として代々大切に受け継がれてきました。

深い緑に包まれた音信川(おとずれがわ)のほとりに旅館やカフェが連なる温泉街は、2020年のリニューアルで「オソト天国」をテーマに生まれ変わり、川床テラスや飛び石、竹林の階段など、そぞろ歩きの仕掛けが随所に散りばめられています。

そして温泉街の中心に鎮座するのが、岩盤から湧き出す源泉を目で見ながら入浴できる、全国でも極めて希少な立ち寄り湯「恩湯(おんとう)」です。

音信川沿いの温泉街へ 長門の山あいを流れる「願いが叶う川」

出典:長門湯本みらいプロジェクト

長門湯本温泉は、山口県長門市の中心部から南へ車で約10分、深い緑の山あいに位置しています。

温泉街の中央を流れる音信川は「願いを叶える川」という伝承を持ち、その清らかなせせらぎを聞きながら川沿いを歩くだけで、日頃の疲れがほぐれていきます。

2020年のリニューアル以降、温泉街は大きく変わりました。川床テラスでゆったり川を眺め、飛び石を渡り、竹林の階段を上って社寺を訪ねる。

「温泉+そぞろ歩き」が一体となった回遊性の高い温泉街として生まれ変わり、2020年度土木学会デザイン賞とグッドデザイン賞をダブル受賞しました。

5月下旬から6月中旬には音信川沿いで源氏ボタルが舞い、夜の温泉街に幻想的な光景が広がります。

また星野リゾートが手がける「界 長門」もこの地にオープンし、伝統ある温泉地に新たな風を吹き込んでいます。


元乃隅神社・大寧寺・角島大橋 長門の絶景と史跡を巡る

出典:元乃隅神社

長門湯本温泉を拠点にすると、山口県を代表する絶景スポットへのアクセスが抜群です。

車で約30〜35分の「元乃隅神社」は、日本海を見下ろす断崖に123基の鳥居が連なる絶景で、米国テレビ局CNNが選ぶ「日本の最も美しい場所31選」にも選ばれた人気スポットです。

また温泉街に隣接する「大寧寺」は、長門湯本温泉を発見した定庵禅師が開いた禅寺で、秋の紅葉は長門随一の美しさと名高く、長門湯本温泉とゆかりの深い史跡として訪れる人が絶えません。

さらに車で約50〜60分の「角島大橋」は、コバルトブルーの海の上を走る全長1,780メートルの橋で、日本屈指のドライブルートとして知られています。

長門湯本温泉を起点に、これらの絶景を組み合わせた山口の旅は、温泉と観光が両立する最高のモデルコースとなります。


仙崎漁港の海の幸と萩焼 長門ならではの食と文化

出典:長門市水産物需要拡大総合推進協議会

長門湯本温泉に滞在するなら、地の食の豊かさもぜひ体験してください。

温泉街からほど近い仙崎漁港は、荒磯の香り高い新鮮な魚介の水揚げ地として知られています。

地元の宿では、仙崎から届いたばかりの魚介を使った料理が食卓に並び、山菜料理や地元産の食材を合わせた滋味深い献立が旅人を迎えます。

また温泉街の三ノ瀬地区では360年以上の歴史を誇る萩焼の窯元「萩焼深川窯」が今も続いており、ここで作られる「深川萩」は萩焼の中でも格調高い工芸品として評価されています。

山口県を代表する伝統工芸に触れながら、湯上がりの時間を豊かにするそぞろ歩きをお楽しみください。