自噴湧出量の多い温泉地はどこ?たっぷりのお湯に癒されたい!
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ともきち
温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。
「湯口からふんだんにお湯が注がれる湯舟で、新鮮なお湯の効能をしっかりと得たい。」そんな願いを叶えてくれる温泉地はどこなのでしょうか?今回は、日本全国の中で、環境省の「平成28年度 都道府県別温泉利用状況」をもとに、日本温泉協会が発表した自噴湧出量の多い温泉地をランキング形式でご紹介します。
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目次
第7位 単一源泉での温泉湧出量は日本一「秋田・玉川温泉」(湧出量:9,190L/分)
出典:PIXTA
7位は、秋田県にある「玉川(たまがわ)温泉」です。
秋田県田沢湖(たざわこ)国立公園内にある温泉で、大噴(おおぶき)源泉からは毎分9,000L以上の温泉が湧き出ており、単一源泉での温泉湧出量は日本一です。
ph1.2という日本一の強酸性の天然温泉は豊富な湯量と効能から、玉川温泉にある2つの宿「玉川温泉」と「新玉川温泉」には、療養・静養を目的として長期で滞在する湯治客も多くいます。
玉川温泉には、塩化物泉・二酸化炭素泉・含鉄泉・酸性泉の4つの条件を満たす成分が含まれており、浴用でのリウマチ、血圧など循環器系統の疾患、貧血症並びに白血球減少症、肝機能などに効能があります。
飲用(温かい温泉水)では胃潰瘍、胃酸過多症、慢性胃炎、胆嚢疾患、糖尿病、飲用(冷たい温泉水)では胃酸減少症、無酸症、便通鉄欠乏症貧血、蒸気吸入で気管支炎や風邪、喘息などの効能が期待できます。
出典:PIXTA
また、温泉地には地熱の高い地獄地帯が存在し、多くの人がゴザを引いて天然の岩盤浴を行う光景が見られます。
NHKのドキュメント番組で天然の岩盤浴により「がんが消えた」「末期がんが治った」という話が取り上げられてから口コミで噂が広まり、現在も多くのがん患者が訪れます。
ただし、がんは温泉の適応症ではなく禁忌症に含まれますので、効能が認められているわけではありません。
<温泉地詳細>
・住所:秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢
・アクセス方法:「秋田新幹線田沢湖駅」から「玉川温泉」・「八幡平頂上」行き羽後交通バス・秋北バスで約1時間20分。または「花輪線八幡平駅」から「新玉川温泉」行き秋北バスで約1時間、「玉川温泉」下車(八幡平発着は11月上旬〜4月中旬運休)。
第6位 個性あふれる那須八湯からなる「栃木・那須温泉郷」(湧出量:9,733L/分)
出典:PIXTA
自然湧出量6位は、日光国立公園内の那須(なす)岳南麓に位置する栃木県那須郡那須町(一部は那須塩原市)にある「那須温泉郷」です。
同じ那須岳南麓には皇室が静養に訪れる那須御用邸があります。
那須温泉郷は、那須湯本温泉、大丸(おおまる)温泉、弁天温泉、北温泉、八幡温泉、高雄温泉、三斗小屋(さんどごや)温泉というそれぞれに個性あふれる7つの温泉「那須七湯」、これに新那須温泉を加え那須八湯(なすはちゆ)からなります。
出典:PIXTA
那須湯本温泉は、那須温泉郷の中心となる温泉で最も歴史を持ち、「温泉神社」を中心に温泉街が広がっています。
日帰り温泉施設や旅館などが立ち並びますが、中でも共同湯「鹿の湯」は、那須湯本温泉の象徴となっています。
主に酸性泉で、特に皮膚または粘膜の過敏な方、高齢者の皮膚乾燥症に効能があります。
出典:PIXTA
また、秘湯の雰囲気が漂う北温泉には、1軒宿にプールのように大きな露天風呂をはじめ趣の異なる湯舟がいくつもあります。
大きな天狗のお面が印象的なお風呂は、映画「テルマエ・ロマエ」が撮影された場所です。
泉質は、単純温泉で疲労回復や健康増進などの効能のある身体への負担の少ない高齢者にも優しい温泉です。
<温泉地詳細>
・住所:栃木県那須郡那須町湯本(那須湯本温泉)
・アクセス方法:「仙台駅」や「東京駅」から東北新幹線で「那須塩原駅」へ行き、東北本線に乗り換え「黒瀬駅」まで約15分。その後バスに約35分乗り「那須温泉」着。「那須塩原駅」から「那須温泉」までは、直行バスもあります(約60分)。
第5位 東京からアクセス抜群の人気温泉地「神奈川・箱根温泉郷」(湧出量:9,781L/分)
出典:PIXTA
自然湧出量5位は、神奈川県にある「箱根(はこね)温泉郷」です。
宿泊施設数、収容定員数、宿泊利用人員数のすべてで日本一を誇る人気の温泉地で、東京都心からのアクセスも良く、旅館・日帰り温泉施設・足湯などで多彩な温泉が楽しめます。
箱根温泉郷は「箱根十七湯」とも呼ばれ、17もの温泉があり、泉質は、アルカリ性単純温泉、食塩泉(ナトリウム-塩化物泉)、石膏泉(カルシウム-硫酸泉)など約20種類におよぶため、得られる効能もさまざまです。
出典:PIXTA
箱根温泉郷の玄関口にある「箱根湯本温泉」は、奈良時代の発見といわれ、古くから多くの人々が利用してきました。
箱根の中でも特に温泉施設、宿、飲食店やみやげ物店が充実し、人気の観光スポットでもあります。
箱根湯本温泉は、単純温泉・アルカリ性単純温泉などの泉質で神経痛・冷え性・慢性皮膚病の効能があり、美肌にも良いと言われています。
<温泉地詳細>
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本(箱根湯本温泉)
・アクセス方法:
小田急線「新宿駅」から小田急ロマンスカーに乗り約85分で「箱根湯本駅」着。
「羽田空港」から京急線に約30分乗り、「横浜駅」でJR東海道線に乗り換え、約1時間で「小田原駅」へ。その後、箱根登山線に乗り約15分で「箱根湯本駅」着。
名古屋大阪方面からは、新幹線で「小田原駅」へ。その後、箱根登山線に乗り約15分で「箱根湯本駅」着。
第4位 茶褐色でぬるぬる肌ざわりのモール泉「北海道・標茶温泉」(湧出量:11,430L/分)
出典:PIXTA
4位は、北海道の釧路(くしろ)湿原国立公園内にある「標茶(しべちゃ)温泉」です。釧路から摩周湖(ましゅうこ)に向かう摩周国道沿いに位置します。
開湯は昭和51年(1976年)で、植物が化石化してできたといわれるモール温泉は、茶褐色のぬるぬるとした肌触りで美肌に良いとされる美人の湯です。
温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)で、主に神経痛、関節痛、関節のこわばり、五十肩、アトピー性皮膚炎などの効能があり、旅館や日帰り温泉施設でその効能を楽しめます。
標茶温泉から車で20分ほどの場所には、周囲18kmと釧路湿原最大の淡水湖である「塘路(とうろ)湖」があり、夏は釧路川へのカヌーツーリング、冬は一面に張った氷上でワカサギ釣りが楽しめます。
サルボ展望台やコッタロ湿原展望台、多和平(たわだいら)展望台などから、素晴らしい塘路湖の景色を見渡せます。
<温泉地詳細>
・住所:北海道川上郡標茶町
・アクセス方法:「JR札幌駅」から特急に約4時間10分乗り「釧路駅」へ行き、釧路本線に乗り換え「標茶駅」まで約1時間30分。「標茶駅」から「標茶温泉」はタクシーで約10分。
さて、いよいよ上位3位の発表です!
第3位 武田信玄にゆかりのある温泉地「岐阜・奥飛騨温泉郷」(湧出量:13,909L/分)
出典:PIXTA
3位は、岐阜県高山市にある「奥飛騨(おくひだ)温泉郷」です。
国民保養温泉地に認定されており、北アルプスの3,000m級の山々を背景に平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高(ほだか)温泉の5つの温泉があります。
それぞれに風情が異なる中に豊かな自然と個性を生かした約111の宿が点在し、無料または志(こころざし)で入浴できる共同浴場や露天風呂、貸切風呂が多く存在し、秘湯の「露天風呂天国」とも呼ばれています。
泉質は、単純温泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉などです。
出典:PIXTA
平湯温泉は、奥飛騨温泉の最も歴史的な地域で、武田信玄が飛騨へ攻め込んだとき、老猿が湯だまりで傷を癒していたのが始まりという言い伝えがあり、江戸時代には、北陸の諸大名が参勤交代の途中で宿場として長旅の疲れを癒しました。
平湯温泉の効能は、胃腸病やリウマチ性疾患をはじめ、神経症、皮膚病などで、効能の高さから治療温泉ともいわれます。
<温泉地詳細>
・住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷
・アクセス方法:
「JR高山本線高山駅」から濃飛バス「新穂高ロープウェイ行き」で約1時間、「平湯温泉バスターミナル」下車すぐ
東京からは、中央本線で「JR松本駅」へ。その後直行バスで計約4時間
第2位 ポンプで汲み上げる温泉も含めると湧出量日本一「大分・別府温泉郷」(湧出量:15,246L/分)
出典:PIXTA
2位は、大分県にある「別府(べっぷ)温泉郷」です。自然に湧き出る量や掘削した量、ポンプなどで汲み上げている量の全てを合計した湧出量は日本一。
源泉数でも日本一で2,847本もの源泉があります。
「別府温泉郷」は、共同浴場は約170軒、宿は約1,000軒にものぼる日本最大級の規模を誇ります。
鉄輪(かんなわ)、明礬(みょうばん)、観海寺(かんかいじ)、亀川、柴石(しばせき)、堀田、浜脇温泉の「別府八湯」からなる温泉郷は、明礬温泉の町の至る所から湯煙が立ち上る景色が、平成13年(2001年)にNHKが募集した「21世紀に残したい日本の風景」で富士山に次いで全国第2位に選ばれたことでも有名です。
源泉のほとんどは高温泉に分類される42度以上で、単純温泉や塩化物泉、硫黄泉、二酸化炭素泉、硫酸塩泉、含鉄泉など幅広い泉質が楽しめます。
出典:PIXTA
また、一部が国の名勝にも指定されている海地獄・血の池地獄などの地獄めぐりも人気の観光スポットとなっています。
<温泉地詳細>
・住所:大分県別府市
・アクセス方法:
「JR博多駅」から特急「ソニック」「にちりん」に約2時間乗車し「別府駅」着。
「大分空港」から空港連絡バスに乗り約50分で「別府駅」着。
さて、栄えある1位は?いよいよ第1位の発表です。
第1位 硫黄の香り漂う効能高き温泉「群馬・草津温泉」(湧出量:23,313L/分)
出典:PIXTA
1位は、1日にドラム缶約23万本分もの温泉が湧き出すという、日本最大級の自然湧出量を誇る、群馬県の「草津(くさつ)温泉郷」です。
強力な殺菌力を持つ強酸性の源泉100%かけ流しの湯には、硫黄が豊富に含まれていて神経痛や関節痛、慢性消化器病、慢性皮膚病、動脈硬化症、高血圧症などの効能があります。
共同浴場や日帰りで楽しめる露天風呂なども充実しており、「恋の病以外効かぬ病はない」と言い伝えられる高い効能の湯をさまざまな場所で堪能できます。
草津温泉の象徴である「湯畑」を中心に温泉街が広がり、共同浴場や温泉旅館だけでなく、飲食店や土産物店も所狭しとひしめきます。
出典:PIXTA
源泉は50~90度と高温のため、木の板で温泉をかき回し適温に下げる伝統の「湯もみ」も有名です。
湯畑近くにある「熱乃湯」では、湯もみショーを見られたり、自ら体験できたりと温泉に浸かるだけではない娯楽も楽しめます。
<温泉地詳細>
・住所:群馬県吾妻郡草津町草津
・アクセス方法: 「JR上野駅」から特急「草津」に乗り、約2時間半で「長野原草津口駅」へ、その後JR接続バスに乗り約25分で草津温泉着。
湧出量の多い温泉地で、心ゆくまで温泉を愉しむ旅へ出かけませんか?
出典:AC
今回は、自噴湧出量の多い温泉地を全国から多い順に7つご紹介しました。
今回の記事を参考に、たっぷりのお湯で心ゆくまで湯浴みを愉しめる温泉地へ出かけてはいかがでしょうか?