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コロナ影響はいかに!?温泉地名グーグル検索数ランキング!

更新日:2021年1月8日

コロナ禍で外出自粛中の方も多いと思いますが、みなさんどのような温泉地に思いを馳せているのでしょうか。今回は、温泉地名のグーグル検索数ランキング(2020年12月値)を調査してみました!全国各地に広がる数々の温泉地。その中で注目を集める温泉地はやはり王道の温泉地なのか。果たしてその結果はいかに…。

まずは検索ランキングTOP10~4位を発表!

※()内は検索数

同率第9位:【島根】玉造温泉 (110,000検索)

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勾玉(まがだま)の生産地として知られる「玉造(たまつくり)温泉」は、島根県にある温泉地です。

TOP10にランクインしてきたものの、知らない方もいるかもしれません。

玉造温泉は肌にいいとされている泉質を持っているのが特徴で、ハリと潤いを与えてくれる化粧水のような温泉であることから「美肌温泉」と呼ばれています。

また冬シーズンになると、玉造温泉街に軒を連ねる旅館やホテルでは、「越前ガニ」「加能ガニ」などの新鮮なカニ料理を堪能することができます。

同率第9位:【大分】別府温泉 (110,000検索)

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おんせん県としてPRされる源泉数・湧出量ともに全国第1位の大分県にある「別府(べっぷ)温泉」は、九州を代表する温泉地のひとつです。

昭和の雰囲気が漂う街の至るところから温泉の湯気が立ち上がり、温泉独特の香りに包まれています。

別府温泉のお湯は、リラクゼーション作用がある単純温泉と、保湿や血行促進効果があるとされる塩化物泉の2種類です。どちらも肌への刺激は少ない泉質となっています。

源泉の温度は100度を超えており、別府温泉のお湯は熱めであることが特徴です。

第8位:【愛媛】道後温泉 (165,000検索)

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古事記にも登場した「道後(どうご)温泉」は、愛媛県に位置する温泉地で、夏目漱石著の「坊っちゃん」にも登場しています。

道後温泉の湯は、さらりと肌になじむアルカリ性単純温泉で無色透明。乾燥肌や敏感肌にも良いとされている温泉です。

四国の北西部にある道後温泉は、年間を通して穏やかな気候に恵まれています。浴衣に丹前を羽織って温泉街を散策する人も多いです。

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第7位:【熊本】黒川温泉(201,000検索)

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「黒川(くろかわ)温泉」は、熊本県の南小国(みなみおぐに)地方に位置する温泉地です。

全国的にも人気の高い温泉地のひとつで、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」(ミシュラン社によるレストランではなく観光地を評価するガイドブック)で、温泉地としては異例の二つ星として掲載された経歴もあります。

黒川温泉の湯は、全国的にも珍しく7種類の泉質のお湯が湧き出ています。疲労回復や美肌効果、保温効果の高い湯など、さまざまな効果のある湯が集結しています。

そんな黒川温泉がランクインしてくるのには、冬限定のイベント「湯あかり」を見たいと訪れる方も多いことが考えられます。

2012年から始まった「湯あかり」は、黒川温泉の真ん中を流れる川の至る所に球体状の「鞠灯篭(まりとうろう)」と高さ2mほどの筒の形をした「筒灯篭(つつとうろう)」を配置し、夜になると柔らかい光が灯される光景を見ることができるイベントです。

澄み渡った空気と、静かな雰囲気にやさしく灯る灯篭のひかりが幻想的です。

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同率第5位:【群馬】伊香保温泉 (246,000検索)

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群馬県を代表する「伊香保(いかほ)温泉」は、戦国時代の有名な武将「武田信玄」にもゆかりのある温泉地として人気です。

伊香保温泉のお湯は「黄金(こがね)の湯」と「白銀(しろがね)の湯」の2種類の源泉を持っていることが特徴です。

赤褐色をした黄金の湯にはたっぷりの鉄分が含まれており、身体を芯から温めてくれる作用があります。

無色透明の白銀の湯は、保湿成分が豊富に含まれていて、乾燥肌にも良いとされています。

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同率第5位:【栃木】鬼怒川温泉 (246,000検索)

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栃木県を代表する温泉地「鬼怒川(きぬがわ)温泉」は、徳川家康を祀る「日光東照宮」や華厳の滝が観光名所として有名な温泉地です。

鬼怒川エリアは、都内から特急列車を使えば約2時間で行けるため、アクセスの良さが魅力的なポイントと言えるでしょう。

泉質は、柔らかく美肌にも良いとされ、皮膚病や胃腸の不調に良いとされています。ほかにも、神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え性、疲労回復など多様な症状に効果があるのが特徴です。

温泉はもちろん、鬼怒川温泉の最大の魅力である「鬼怒川渓谷」も忘れてはいけません。四季折々でその表情を変える美しい渓谷は眺めるだけで身も心もリフレッシュさせてくれます。

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第4位:【兵庫】城崎温泉 (301,000検索)

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兵庫県にある「城崎(きのさき)温泉」の歴史は、平安時代以前にも遡るとされ、これまで多くの文人や詩人たちの心を魅了してきた温泉地です。

城崎温泉の効能は神経痛や筋肉痛、病後回復などさまざまですが、なんといっても一度浸かるだけでお肌がつるつるになれるのが特徴。

また、冷え性や月経障害といった女性にうれしい効能も多く持ち合わせています。

城崎温泉がランクインしてくる理由は、温泉はもちろん冬の味覚の王様と呼ばれる「松葉ガニ」が解禁されること。

11月から3月に解禁されるということもあり、特にこの時期には多くの観光客が訪れています。

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ここからいよいよTOP3の発表です。

栄光の1位に輝くのはどこだ!?検索ランキングTOP3~1位

同率第2位:【山形】銀山温泉 (368,000検索)

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山形県尾花沢市の山峡にある「銀山(ぎんざん)温泉」は、大正モダンでノスタルジックな街並みが有名で、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」のモデルとされたという噂もあります。また、NHKの連続ドラマ「おしん」の舞台になったことでも有名です。

また雪が積もった銀山温泉の景色は、とても神秘的な光景となります。その光景を求めて、冬シーズンに訪れる方が多い温泉地です。

銀山温泉のお湯は無色透明のなめらかなお湯で、中には細かい湯花が浮かぶ乳白色の湯を持つ温泉もあります。

有馬温泉と同じく、保温効果に優れ湯冷めしにくい温泉です。

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同率第2位:【兵庫】有馬温泉 (368,000検索)

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西を代表する温泉地として多くの人が訪れる兵庫県の「有馬温泉」。
有馬温泉は日本最古の温泉とも言われ、土を掘るなどの技術がない時代から自然と湧き出ていたとされています。

有馬温泉のお湯は世界的にも珍しく、硫黄泉と酸性泉を除く7つもの成分が含まれています。そして、赤茶色をした湯の「金泉」が有名です。その色の濃さは、浴衣が赤く染まってしまうほど。

その一方で、メタケイ酸(肌の新陳代謝を促進させ、セラミドを整える作用のある成分)という成分が多く含まれているため、お肌をなめらかかつ高い保温効果があります。

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第1位:【群馬】草津温泉 (673,000検索)

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堂々の第1位は、群馬県の「草津温泉」。標高1,200mに位置する温泉は、兵庫県の有馬温泉、岐阜の下呂温泉と並び日本の三名泉のひとつです。

草津温泉の湯は、硫黄が豊富に含まれている高温の源泉で、体を芯から温めて疲れや痛みを和らげる効果があるとされています。

古くから温泉地として栄え、現在もなお国内外から多くの観光客が訪れています。

そして、草津温泉と言えば忘れてはいけないのが草津のシンボルでもある「湯畑」と伝統の「湯もみ」。

毎分4,000リットルの温泉が湧き出る湯畑の周辺は、瓦を敷き詰めた散策路となっており、足湯も設置されています。また湯畑周辺には食べ歩きができるグルメも勢ぞろいしているので、ちょっとつまみながら湯畑を堪能するのもおすすめです。

江戸時代から始まったとされる伝統的な入浴方法のひとつ「湯もみ」を体験できるのも草津温泉の魅力のひとつです。

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ぜひ草津温泉を訪れた際は、「草津よいとこ~、一度はおいで~、ア ドッコイショ」の歌とともに伝統文化に触れてみてください。

検索ランキング結果から見えること

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冬しか見られない景色を楽しめる「銀山温泉」が同率2位に

東北地方の山峡にある「銀山温泉」。
東北地方ならではの雪の積雪量を誇り、その雪景色はとても幻想的です。

ノスタルジックな街並みと温泉街の真ん中に流れる川の両端に設置されるガス灯のやさしく、温かみのある光が、さらに神秘的な姿を作り出します。

今回は2020年12月の検索ランキングということで、冬だからこそ見られる景色を求めて、銀山温泉を検索している方が多かったのかもしれませんね。

やはり人気の王道温泉地「草津温泉」「有馬温泉」

日本全国には多くの温泉が湧き出ています。その中でも人気の高い温泉地として挙げられるのは「草津温泉」と「有馬温泉」。

例年同時期の順位も1位草津(246,000検索)、2位に有馬温泉(201,000検索)がランクインしてきています。

東京や大阪などの主要都市からもアクセスがしやすいかつ、程よい距離感というところで人気の高い温泉地であることが考えられます。

昨年の緊急事態宣言解除後は、多くの観光客でにぎわいを見せていたようです。

まとめ:王道も良いがその季節でしか味わえない食材・景色を堪能も◎

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2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、怒涛の1年となりました。

その一方で、感染拡大が抑えられていた時期には、自粛のストレスを発散させるために、主要都市からアクセスしやすい温泉地が比較的にぎわいを見せていたようです。

ランクインしている温泉地も、例年同時期と比べてそれほど大きくは変わりませんでしたが、検索数としてはGOTOキャンペーンの影響もあり、大幅に増えています。

コロナ禍の情勢を見つつではありますが、アクセスしやすい温泉地だけではなく、旬の食材や絶景を求めて温泉地を探してみてもいいかもしれませんね。