出典:photoAC(温泉地の成分調査をする専門の組織があるのです!)

温泉の成分を調査しているのはどんな組織?|浴場の小ネタ(5)

更新日:2024年3月19日

「この温泉は、どんな症状に効き目があるのだろう?」。温泉地に行くと必ずチェックする人もいるのが、温泉の泉質や効能などが書かれた温泉の成分表です。この成分を調査し、掲示することは、温泉を運営する施設の義務となっています。

一方で、その義務に基づいて、温泉施設が自分たちで勝手に成分を調査して、効能を書くことはできません。専門家にきちんと依頼する必要があります。

さて、そのような専門家が所属する組織は何だと思いますか。次の3択からひとつ、選んでください。

 

浴場の小ネタは3択クイズ。正解はどれ?

浴場の小ネタ「温泉の成分を調査しているのはどんな組織?」の答えはこちら。


出典:編集部にて作成(薬剤師さんは温泉の成分調査もしているのですね)

正解は、「② 薬剤師会」でした!

温泉法第18条では、温泉を公共の浴用又は飲用に利用する場合、施設内の見やすい場所に温泉の成分、禁忌症及び入浴上の注意等を掲示する義務を定めています。

この成分は主に温泉法に基づく登録分析機関が行っており、登録していれば民間企業でも調査は可能です。しかし、多くの温泉地では比較的依頼しやすい理由から地元の薬剤師会に調査を行ってもらい、成分を調査しています。

普段、薬局で薬を調剤してもらう薬剤師さんが、温泉の成分を調査分析しているとは驚きました。