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「湯畑」は見どころ盛り沢山!硫黄の香りを感じながら散策しよう

更新日:2021年5月7日

日本屈指の名湯「草津温泉」のシンボルとして知られる湯畑(ゆばたけ)は、草津温泉に6つある主な源泉のうちの1つ「湯畑源泉」が湧き出る場所。温泉街の中心に位置し、湧き出た源泉を空気に触れさせることで湯温の調節を行っています。今回は、草津温泉の湯畑がどのようなスポットなのかを解説。湯畑と合わせてチェックしたい周辺の観光情報もご紹介していきます。

新型コロナの影響により、各施設の営業状況は変更の可能性があります。詳細は公式HPをご確認ください。らくらく湯旅では引き続き読んで楽しめる温泉情報を発信していきます。

草津温泉の基本情報

草津温泉へのアクセス

群馬県の北西部に位置する草津温泉へは、鉄道・バスもしくは車でアクセスするのが一般的です。鉄道を使う場合、上野駅から最寄りの長野原草津口駅まで特急電車で2時間20分程度。長野原草津口駅でバスに乗り換え、30分ほどで草津温泉に到着です。

車を使うなら関越自動車道の渋川伊香保インターチェンジ、もしくは上信越道の碓氷軽井沢インターチェンジが最寄り。どちらもインターチェンジから一般道を50〜60kmほど走れば草津温泉に到着となります。

草津温泉の歴史と街並み

日本三名泉の一つに数えられる草津温泉。その歴史は古く、古墳時代にヤマトタケルが発見したという説、奈良時代に行基が発見したという説、鎌倉時代に源頼朝が発見したという説など、多くの開湯伝説が残されています。安土桃山時代には豊臣秀吉が徳川家康に入湯を勧めたという記録がある他、江戸時代には小林一茶や十返舎一九といった文人も草津の湯で体を癒しました。

古くより人々に愛されてきた草津温泉の中心には湯畑が位置し、周辺には歴史ある宿・共同浴場・さまざまなお店・足湯などが立ち並んでおり、古風で情緒ある街並みを形成しています。

草津温泉の有名スポット「湯畑」とは

提供:草津町観光課

草津温泉を代表する風景となっている湯畑は、温泉街の中心に湧く源泉です。草津温泉の源泉は高温のため、木製の湯桶(ゆとう)に通して空気に触れさせることで湯温を下げています。そこから立ち上る湯気が、全国的な温泉地である草津ならではの情景を作り出しているのです。

「湯畑」を歩こう〜モデルコース〜

湯畑

草津温泉の6つの源泉はトータルで毎分3万リットルを超え、日本一の湧出量を誇ります。中心にある湯畑では、木製の湯桶7本が整然と並び、ここだけで毎分約4,000リットルという豊富なお湯を間近で見ることができます。草津の源泉はとても高温なので、そのままでは浸かることができません。湯桶を通って適度に冷やされた後、湯畑の端にある湯滝を流れ落ち、周辺の共同浴場や湯宿に供給されるのです。

湯畑では年に3回、温泉の沈殿物である「湯の花」の採取が行われます。湯の花採取は江戸時代から続いており、明治時代に「湯の花を摘む場所」というところから湯畑と名付けられました。

湯畑は散策すると10分程度で1周することができますが、周囲には足湯や土産店など数多くのスポットが点在。寄り道しながら観光するのであれば、30分〜1時間程度は見ておきたいところです。

八代将軍御汲み上げの湯枠

湯畑から湧き出す温泉は、数々の戦国武将や文人に愛されてきました。湯畑の源泉の中には今でも、徳川八代将軍・吉宗が汲み上げさせた際に組んだと言われる木枠が残されています。この木枠は「八代将軍御汲み上げの湯枠」と呼ばれ、そばには石碑も建てられています。

湯けむり亭(足湯)

湯畑の東岸にある、24時間利用可能な無料の足湯施設「湯けむり亭」。誰でも気軽に湯畑の源泉を楽しめることから人気のスポットです。江戸時代この地にあった「松乃湯」という共同浴場を再現した建物は総檜(ひのき)造で、無料ながら少し贅沢な気持ちで温泉を楽しめます。

湯桶

湯畑は源泉の温度を下げるとともに、湯の花採取を行う場所でもあるとお伝えしました。湧き出した源泉は7本ある湯桶を流れる間に温度が下がっていきますが、その過程で沈殿物が溜まっていきます。これこそが湯の花であり、湯桶に蓄積した湯の花は年に3回採取されます。乾燥させた湯の花は草津土産としても人気です。

湯滝

テレビや雑誌などで草津温泉が特集される際、必ずと言っていいほど取り上げられるのが湯畑の北端にある湯滝です。湯桶で適度に温度が下げられた源泉は湯滝を勢いよく流れ落ち、周囲の共同浴場や湯宿に供給されます。湯滝の目の前には足湯施設「滝の湯」が整備されており、足湯に浸かりながら湯畑の景色を楽しむことができます。

湯滝の灯籠

江戸時代の1830年ごろから、湯滝を流れ落ちる源泉を見下ろしてきたと言われる湯滝の灯籠(とうろう)。先程ご紹介した滝の湯からもその姿を見ることができます。それほど大きくはないものの、風情ある佇まいが特徴。群馬県民なら誰もが暗唱できると言われる「上毛(じょうもう)かるた」の絵札にも登場する、草津温泉のシンボルです。

熱乃湯

滝の湯から湯畑沿いを歩いて進むこと1分ほどのところにある「熱乃湯(ねつのゆ)」は、かつてあった共同浴場をルーツとする観光施設。1960年にスタートした有名な湯もみショーを見ながら、湯もみ体験を楽しむことができます。

湯もみとは、熱い源泉を適温まで下げるために考えられた伝統的な湯冷まし法。伝統民謡「草津湯もみ唄」で調子を取りながら、約180cmある木の板でお湯をかき混ぜます。水を入れないので、温度が下がっても源泉の効用をそのまま維持できるのです。また、強酸性で刺激の強い草津のお湯は、湯もみすることによって柔らかくなるとも言われています。

その他

草津温泉は、湯畑から少し離れた場所にも観光スポットが点在しています。男女合わせて500平米の広さを誇る露天風呂が有名な「西の河原(さいのかわら)公園」は、湯畑から西へ徒歩10分ほど。

ほか、温泉熱を利用して熱帯の生き物を多数飼育する「草津熱帯圏」も、湯畑から東へ徒歩10分ほどでアクセスできます。

徒歩10分は少し離れているように感じるかもしれませんが、道中にお土産屋や名物のまんじゅう屋が立ち並んでおり、食べ歩きや観光を楽しんでいればあっという間です。店先で試食ができるまんじゅう屋もあり、試食を楽しみながら店の人との交流を楽しむのもいいでしょう。

湯畑周辺のおすすめグルメ

湯畑の中心にある【柏香亭】

 

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草津温泉のグルメで欠かせないのが蕎麦。数ある草津の蕎麦屋の中でも、湯畑から徒歩1分とアクセス抜群なのが「柏香亭(はくこうてい)」です。毎日石臼で挽いた蕎麦粉を使った打ちたての生蕎麦とともにおすすめなのが、群馬県六合(くに)産舞茸の天ぷら。リーズナブルな価格設定も観光客には嬉しいポイントです。

<店舗詳細>
住所:群馬県吾妻郡草津町草津376
電話番号:0279-88-2208
営業時間:11:00~17:00(ラストオーダー16:50)※途中、麺打ちの為に準備中時間あり
定休日:木曜(祝日の場合は営業、後日振替休み)
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行列のできる人気のおまんじゅう【松むら饅頭】

湯畑周辺には、草津名物の温泉まんじゅう店が数多く軒を連ねています。そんな草津で行列のできるまんじゅう屋として知られるのが「松むら饅頭」。湯畑から西へ徒歩2分ほどのところにあります。自慢の温泉まんじゅうは、やや薄めでありながらふっくらした薄皮と甘さ控えめで滑らかな食感の自家製粒餡が特徴です。人気のため、午後には売り切れてしまうこともあるので要注意。

<店舗詳細>
住所:群馬県吾妻郡草津町草津389
電話番号:0279-88-2042
営業時間:7:00~18:00(なくなり次第終了)
定休日:火曜
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地ビールにスイーツ、川魚の塩焼きまで【だんべえ茶寮】

湯畑から歩いて約5分のところにある「だんべえ茶寮」は、レトロな雰囲気漂うカフェ。注文後に豆を挽くこだわりのブレンドコーヒーや、自家製のあんこを使用した「クリームあんみつ」が人気です。カフェメニューだけでなく居酒屋メニューも充実しており、炭火焼きの鮎や「マタギ焼」とともに日本酒や地ビールも楽しめます。店内には看板猫がいて、ペット連れの来店もOKです。

<店舗詳細>
住所:群馬県吾妻郡草津町草津478-3
電話番号:0279-88-7515
営業時間:9:30~20:00
定休日:木曜
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草津温泉の湯畑は情緒あふれる街並み

日本を代表する名湯「草津温泉」のシンボルである湯畑の周辺は、多くの店が立ち並ぶ温泉街の中心地。湯畑から立ち上る湯気と純和風の建物のコントラストは、古き良き日本の温泉街を感じさせてくれます。草津を訪れた際には、温泉とともに湯畑周辺の街歩きや食べ歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。