「阿蘇山」へ行こう!雄大な草原とカルデラの絶景は一見の価値あり


更新日:2024年4月3日

この記事を書いた人

たけちゃん

普段はパソコンと向き合うデスクワーク、休日は疲労回復&リラックスのために温泉を訪れるのが定番の過ごし方。温泉情報には常にアンテナを張って、気になる温泉があるとちょっと遠くてもドライブがてら遠出します。山の中にある温泉や海の近くなど、自然の中にある温泉が好きです。温泉でリフレッシュした後は、近隣のおすすめグルメをチェックするのも恒例です。

「日本百名山」の一つである熊本県にある「阿蘇山(あそさん)」は、現在も活発に火山活動を続ける九州を代表する山。壮大な風景は一見の価値があります。今回は、阿蘇山の見どころをご紹介します。


阿蘇山とは?

阿蘇山は、九州中央部、熊本県阿蘇地方に位置する活火山で、世界最大級のカルデラとその内部にできた中央火口丘群の総称です。

阿蘇山の中核を成し、ほぼ東西一列に並ぶ根子(ねこ)岳、高(たか)岳、中(なか)岳、杵島(きしま)岳、烏帽子(えぼし)岳を阿蘇五岳(ごがく)と言い、高岳の標高が一番高く1,592mあります。

阿蘇五岳を取り囲む外輪山はほぼ900mの高さで、南北約25km、東西約18km、周囲約128㎞です。火口原には阿蘇市・高森町・南阿蘇村の3つの自治体があり約5万人が生活しています。

阿蘇山は、外輪山の内側を中心として阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、温泉や観光・レジャースポットが点在する有数の観光エリアとなっています。


阿蘇山の見どころ5選

1. 阿蘇五岳を一度に望む絶好の展望スポット「大観峰」

提供:阿蘇市

「大観峰(だいかんぼう)」は、阿蘇外輪山の最高峰にあたる場所で標高は936mあります。絶好の展望スポットである大観峰から一望できる阿蘇五岳の眺めは、仏の涅槃像(ねはんぞう)にたとえられています。

出典:PIXTA

阿蘇名物の雲海。阿蘇五岳が雲間から浮かんでいる姿は特に人気です。

雲海の発生確率は、梅雨明け頃から晩秋までの期間が高く、運が良ければ、日の出前から朝9時頃までにかけてその幻想的な様子を見ることができます。

阿蘇の朝は、気温が下がりやすいため、雲海を見に行く際は上着を1枚多く持って出かけましょう。

街の光と夜空の星がキラキラ輝く大観峰からの夜の眺望も、ロマンティックで素敵です。

 

この投稿をInstagramで見る

 

ぐるめ日記54(@gourmetdiary54)がシェアした投稿

大観峰展望所の駐車場にある「大観峰茶店」では、肉そば・肉うどん・おにぎり・カレーライスなどの軽食がとれます。

店のいち押しは、「手づくりジャージーソフト」(350円)。地元のジャージー牛乳で作ったソフトクリームは、とても濃厚でコクがあります。

<スポット詳細>
・スポット名:大観峰
・住所:熊本県阿蘇郡阿蘇町山田2090-8
・営業(大観峰茶店):8:30~17:00
・電話番号(大観峰茶店):0967-32-3856
・定休日(大観峰茶店):なし
・駐車場:無料500台
・アクセス:「JR阿蘇駅」から車で約20分、または、「JR阿蘇駅」からバス(1日4~6本)に乗車、その後「大観峰」まで徒歩約40分の坂道。

2. 大規模な草原地帯に放牧馬の牧歌的な風景「草千里ヶ浜」

「草千里ヶ浜(くさせんりがはま)」は、烏帽子岳と杵島岳の間の標高1,140mの地にある、直径約1kmの広大な草原です。

中央には大きな池があり、周りは低い火口壁に囲まれています。放牧馬がのんびりと草を食べている牧歌的な風景に心なごみます。

<スポット詳細>
・スポット名:草千里ヶ浜
・住所:熊本県阿蘇市
・アクセス:「JR阿蘇駅」からバスで35分。「大観峰」からは車で30分強。

野焼き

阿蘇山では、牛や馬の放牧用の新鮮な草原を維持するため、毎年2月から3月の早春の頃、北外輪山一帯など数か所で「野焼き(のやき)」を行います。

野焼きをすることで、前の年の枯れ草を焼却したり、草原が森林に変わってしまわないよう低木類を抑圧したりして、牛馬が好むネザサなどの新しい草の芽立ちを助けることができます。

3. ダイナミックな地球の息吹を間近に感じる「阿蘇中岳火口(阿蘇山上)」

活発な噴火活動を続ける中岳。火口周辺では、溶岩が露出し白い煙がもくもくと立ち上がる、ダイナミックな息吹を間近に感じられます。ガス発生による登山規制もあるので、訪問の際は事前に確認をしてください。

<スポット詳細>
・スポット名:阿蘇中岳火口
・住所:熊本県阿蘇郡阿蘇町黒川808-20(中岳山上売店)
・営業:阿蘇山道路(3月中旬〜10月)8:30〜17:30、(11月)8:30〜17:00、(12月〜3月中旬)9:00〜16:30
・定休日:なし ※天候や火山活動の状況により規制があるためサイト(http://www.aso.ne.jp/~volcano/)などで確認
・アクセス:「阿蘇山西駅」(阿蘇山上)・「阿蘇山上ターミナル」から車かシャトルバスで約5分。「大観峰」からは車で約50分。「JR阿蘇駅」からは車かバスで約25分。

4. 日本名水百選に選ばれた「白川水源」

阿蘇山と南外輪山に囲まれた南阿蘇村の白水(はくすい)地区は、名高い湧水地です。池の水の透明度が高いため、街の至る所で大量の水が池底の砂を舞い上がらせて湧出している様子を見ることができます。

日本名水百選にも選ばれた飲み心地の柔らかい水は、お茶の味を最大限に引き出すといわれ、平日でも九州各地から多くの人々が訪れ水を汲んでいく様子が見られます。

地酒やボトル詰めのミネラルウォーターの原水としても使われ、地場産業の発展にも役立っています。

<スポット詳細>
・スポット名:白川水源
・住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字白川
・アクセス:南阿蘇鉄道高森線「阿蘇白川駅」から徒歩15分

5. 道の駅阿蘇(ASO田園空間博物館)

提供:道の駅阿蘇(ASO田園空間博物館)

熊本県阿蘇市にある「道の駅阿蘇(ASO田園空間博物館)」は、正面に雄大な阿蘇五岳を望む立地です。

館内には季節の野菜や果物をはじめ、精肉や乳製品、スイーツ、手作りのお弁当など阿蘇の特産品が豊富に並びます。

地元の牛乳を使ったソフトクリームは、「道の駅阿蘇(ASO田園空間博物館)」でも試して欲しいスイーツ。道の駅では、「阿部牧場のソフトクリーム」、「竹原牧場のソフトクリーム」(各400円)の2つの牧場がこだわって作ったソフトクリームを味わうことができます。

提供:道の駅阿蘇(ASO田園空間博物館)

「阿部牧場」の牛乳は、2012年に国際味覚賞で日本の牛乳で初めて2つ星を受賞した、風味の強い牛乳です。甘みを抑えたソフトクリームで、牛乳本来の味を楽しめます。

提供:道の駅阿蘇(ASO田園空間博物館)

一方、乳搾りやバター作りなどのアクティビティーを楽しめることで話題の「竹原牧場」のソフトクリームは、阿部牧場のソフトクリームに比べると甘みが強く、コクがあってしっかりした味わいです。

お腹に余裕があれば食べ比べしてみると面白いかもしれません。

<施設詳細>
・施設名:道の駅阿蘇(ASO田園空間博物館)
・住所:熊本県阿蘇市黒川1440-1
・電話番号:0967-35-5088
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:無休
・駐車場:122台(大型車9台、普通車101台、身障者2台、バイク10台)
・アクセス:「JR阿蘇駅」すぐ

JR阿蘇駅へのアクセスと基本情報

アクセス

電車
「JR博多駅」から新幹線つばめに約50分乗車後、「JR熊本駅」で、特急あそぼーいに乗り換え、約1時間16分で「JR阿蘇駅」着。


九州自動車道を「北熊本スマートIC」で降り、「大津IC」入口(交差点) を左折して国道57号で「JR阿蘇駅」へ(約2時間)。

JR阿蘇駅詳細情報

・住所:熊本県阿蘇市黒川

九州を代表する阿蘇山へ雄大な景色を見に出かけませんか?

提供:阿蘇市

阿蘇山は、九州を代表する景勝地。

ご紹介した野焼きや雲海を始め、5月下旬から6月上旬にはミヤマキリシマの花が咲き乱れるなど、季節や時間によって異なる顔を見せてくれるので、1年のうち何度訪れても新たな感動に出合える場所です。

阿蘇山は活発に火山活動を行っている場所なので、火山ガスによる規制など、訪れる前に情報を収集するのをお忘れなく。