【長野】信州にある「渋温泉」の1泊2日旅!温泉街の散策と外湯体験を満喫
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ともきち
温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。
長野県、信州にある「渋(しぶ)温泉」は、古くから湯治場・宿場として栄えた場所。大きな開発が行われなかったため、今でも情緒を残す温泉街を歩きながら、歴史を感じる外湯をめぐる体験ができます。今回は、そんな趣あふれる渋温泉へ1泊2日で出かける旅をご提案します。
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目次
この旅行プランはこんな人におすすめ
・1泊2日で温泉旅行に出かけたい
・有名観光地は見ておきたい
・外湯を体験したい
旅のしおり
【Day1】
〈12:00〉渋温泉入り口バス停に到着
〈12:30〉やりやで蕎麦に舌鼓
〈14:30〉地獄谷野猿公苑を散策
〈16:30〉つばたや旅館で立ち寄り入浴
〈18:30〉宿にチェックイン
【Day2】
〈10:00〉横湯山温泉寺に参拝
〈10:30〉外湯:共同浴場めぐり
〈11:30〉酒蔵美術館で、日本画を鑑賞
〈12:30〉渋温泉食堂 gonkiでランチ
〈14:30〉外湯:共同浴場めぐりの続き
〈16:30〉渋温泉街でお土産購入
〈17:30〉渋温泉入り口バス停を出発
渋温泉1泊2日の旅スタート
【Day1】「渋温泉入り口」バス停に到着
〈12:00〉
「渋温泉入り口」バス停に到着。さぁ渋温泉1泊2日の観光が始まります。
<参考:電車・バス>
【東京より】→JR北陸新幹線で「長野駅」まで約85分
【新大阪より】→JR東海道新幹線に乗り「名古屋駅」でJR中央本線特急に乗り換え「長野駅」まで約3時間42分
【金沢より】→JR北陸新幹線で「長野駅」まで約1時間30分
【長野駅】→ 長野電鉄湯田中行き特急で約50分、「湯田中駅」下車。湯田中駅から上林行きのバスに約7分乗り、「渋温泉入り口」にて下車。または、タクシーで5分。
横湯(よこゆ)川に沿って走るバスを「渋温泉入り口」バス停で降ります。川沿いの道と1本入った道一帯に渋温泉街の情緒あふれる建物が立ち並びます。
<施設詳細>
・スポット名:渋温泉入り口
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏
・観光マップ:Day1 A地点
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↓徒歩約1分
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【Day1】「やり屋」で関東風の手打ち蕎麦に舌鼓
〈12:30〉
渋温泉での1食目は、関東風の手打ち蕎麦を。蕎麦屋「やり屋」は、畳敷きの小上がりがあり、ダルマや招き猫、絵の飾り付けが賑やかでアットホームなお店です。
ランチは、平打ちの蕎麦「ざる蕎麦」(650円)でさっぱりと。歯応えがしっかりとした蕎麦です。野沢菜のしゃきしゃき感がたまりません。
お腹に余裕があれば、ぜひ「信州サーモン」(1,500円)も。長野産の養殖サーモンは、脂が乗っていて、まろやかな味わいです。
<店舗詳細>
・店舗名:やり屋
・住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏2165-2
・電話番号:0269-33-2619
・営業時間:11:00~16:00、18:00~22:00
・定休日:不定休
・観光マップ:Day1 B地点
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↓車で8分(徒歩で約43分)
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【Day1】「地獄谷野猿公苑」でスノーモンキーに出合う
〈14:30〉
提供:地獄谷野猿公苑
昼食後は、温泉街から足を伸ばして「地獄谷野猿公苑」へ。険しく切り立った崖に囲まれ、噴泉が絶えず噴煙を上げている地獄谷にあります。
柵のない同じ空間から、より自然に近い状態で暮らすスノーモンキーと呼ばれるサルを観察することができます。
提供:地獄谷野猿公苑
標高850mにある地獄谷の冬は厳しく、1mを越える雪に覆われ、最低気温が-10度を下回る日もあります。そんな寒い冬には、温泉に浸かりほっこりする愛らしいニホンザルが見られます。
<施設詳細>
・施設名:地獄谷野猿公苑
・住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
・電話番号:0269-33-4379
・営業時間:夏季(4〜10月ごろ)8:30〜17:00、冬季(11〜3月ごろ)9:00〜16:00 ※営業時間は概ねの目安。野猿公苑のニホンザルは野生動物のため、天候、季節、ニホンザルの行動などにより予告なく変動することがある。
・定休日:なし
・料金:大人800円、小人(小学生〜高校生)400円
・観光マップ:Day1 C地点
再び、渋温泉街へ戻りましょう。
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↓車で8分(徒歩で約43分)
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【Day1】松代藩の御用達。夏目漱石も宿泊した「つばたや旅館」で立ち寄り入浴
〈16:30〉
渋温泉の旅館はすべて源泉かけ流し。今回の旅では、創業300年余の松代藩の御用達の宿「つばたや旅館」で立ち寄り湯を楽しみましょう。
明治初期の木造建築を残す「つばたや旅館」は、家庭的なおもてなしが受けられる旅館。伯爵の身分の方々や幕末の松代藩主・佐久間象山(さくましょうざん)、夏目漱石などの文豪も宿泊しました。
提供:つばたや旅館
「つばたや旅館」でぜひ浸かりたいのは、宮大工が釘を一切使わず木組みで作った家族風呂(追加料金なし)。ここでしかできない貴重な体験ができます。
源泉は、単純泉や弱アルカリ含む食塩泉、ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩温泉などで、神経痛、リューマチなどの効能があります。
<施設詳細>
・施設名:つばたや旅館
・住所:長野県下高井郡山ノ内町渋温泉
・電話番号:0269‐33-2165
・営業時間:9:00~20:00
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:大人500円
・観光マップ:Day1 D地点
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↓徒歩約5〜10分
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【Day1】宿泊施設にチェックイン
〈18:30〉
渋温泉街周辺の宿泊施設にチェックインします。
【Day2】
宿泊施設をチェックアウトします。
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↓徒歩約5〜10分
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【Day2】武田信玄にゆかりのある「横湯山温泉寺」に参拝
〈10:00〉
提供:山ノ内町観光連盟
武田信玄ゆかりの寺として知られる「横湯山温泉寺」は、温泉と人々の信仰とを結びつけたパワースポットとして人気の場所です。
境内には、四つに区切られた足湯もあります。
見逃さないでいただきたいのは、栃木県にある日光東照宮で有名な三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)と、対になった逆三猿(見る、言う、聞く)の石像。ユニークな猿たちは写真に収めずにはいられません。
<施設詳細>
・店舗名:横湯山温泉寺
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2032
・電話番号:0269-38-0246
・営業時間:12:00~14:00
・定休日:不定休
・定休日:不定休
・観光マップ:Day2 A地点
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↓徒歩3分
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【Day2】「外湯:共同浴場」の湯めぐりを体験
〈10:30〉
渋温泉の地元の方が通う外湯(共同浴場)を渋温泉の宿泊客は無料で利用できます。
効能がそれぞれ異なる外湯を、祈願手ぬぐいにスタンプを押しながらめぐる「外湯めぐり」は渋温泉の醍醐味。
今回は、9ヶ所の外湯の中から、雰囲気や効能がおすすめの湯2ヶ所をめぐります。
六番湯 目洗いの湯
提供:山ノ内町観光連盟
温泉街の東の外れにある「六番湯」は、浴室の床・浴槽ともに木造で風情もたっぷり。昔から眼疾に効能があると言われていて、目洗の湯と呼ばれています。
細長い浴槽の底には、白い湯の華が。肌が綺麗になる美人の湯とも言われる湯を堪能しましょう。
<施設詳細>
・施設名:六番湯 目洗いの湯
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2038
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00 ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料 ※宿泊者以外は利用不可
・観光マップ:Day2 B地点
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↓徒歩6分
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【Day2】酒蔵美術館「ギャラリー玉村本店」で、日本画を観て地ビールを味わう
〈11:30〉
提供:玉村本店
「玉村本店」は、酒を通じて地域の魅力向上に貢献することを目指している、地元に根付いた酒蔵。文化2(1805)年の創業です。
提供:玉村本店
約150年前に建築された酒蔵の一部を改良したアート・ギャラリーでは、日本画を中心とした玉村本店当主である佐藤家代々のコレクションを観られます。
作品のほとんどは、伊藤深水(しんすい)、福田平八郎、山口華楊(かよう)、上村松篁(しょうこう)など、酒が縁で渋温泉を訪れた日本画家のものです。
提供:玉村本店
ギャラリーでは、清酒縁喜(えんぎ)と志賀高原ビール・山伏(やまぶし)の販売、グラスやグッズの販売も行っています。
通常時は、清酒の試飲(無料)と樽生ビール2種(パイント1杯800円、ハーフパイント1杯500円)の有料試飲も行っていますが、2021年8月現在は、コロナウイルス対策のため休止中。
しかし、テイクアウト用のビール1種(スモール400円、レギュラー700円)の試飲や、冷えた瓶ビール(志賀高原IPA、1本389円)のお持ち帰りはできます。
<店舗詳細>
・店舗名:ギャラリー玉村本店
・住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏1163
・電話番号:0269-33-2155
・営業時間:9:00~17:30
・定休日:日曜日、12月31日、1月1日
・観光マップ:Day2 C地点
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↓徒歩約7分
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【Day2】「渋温泉食堂 gonki」で洋と和のエッセンス溢れる料理を堪能
〈12:30〉
提供:渋温泉食堂 gonki
フランスのアルザス地方や軽井沢で修行したシェフが開いた「渋温泉食堂 gonki(ごんき)」。地元の四季折々の食材をたっぷり使った、洋と和のエッセンス溢れる家庭料理が味わえます。
提供:渋温泉食堂 gonki
ランチでは、「イノシシのリエットとピクルス」や「ひな鶏のロースト(一羽)」などを始めとする、シェフの旬のいち押しコース(3,300円)に舌鼓。
提供:渋温泉食堂 gonki
噛めば噛むほど旨味があふれ出すリエットも、野菜とハーブの香りが食欲を刺激するひな鶏のローストも、どれも感心してしまうほどの味わいです。
<店舗詳細>
・店舗名:渋温泉食堂 gonki
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2267‐3
・電話番号:0269-38-0246
・営業時間:12:00~14:00 ※予約のみ、18:00~22:00
・定休日:不定休
・観光マップ:Day2 D地点
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↓徒歩約6分
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【Day2】「外湯:共同浴場」の湯めぐりと「渋高薬師」参拝
〈14:30〉
九番湯 渋大湯
提供:山ノ内町観光連盟
九つの外湯の中で一番広く、宿泊客以外にも開放している「九番湯」にも立ち寄りましょう。道路下の半地下のような場所にある建物の屋根の上には足湯と恵比寿神社があります。
提供:山ノ内町観光連盟
床も浴槽も木造で情緒満点の雰囲気のなか、熱湯と温湯の比べ湯ができます。ヒノキの蒸し湯でさっぱりとすることも。鶯色(うぐいすいろ)のお湯は、子宝、リュウマチ、神経痛の効能があります。
<施設詳細>
・施設名:九番湯 渋大湯
・住所:長野県下高井郡下高井郡山ノ内町平穏2115
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00(渋温泉宿泊客以外は10:00~) ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料、宿泊者以外は500円
・観光マップ:Day2 E地点
渋高薬師へ参拝
提供:山ノ内町観光連盟
湯めぐりを終えたら「九番湯」向かいの石段を登り「渋高薬師(しぶたかやくし)」へ。9ヶ所の湯をすべてめぐって参詣すれば、満願成就すると言われている場所です。
今回は、2ヶ所の湯めぐりでしたが、厄除け、安産育児、不老長寿を祈りましょう。温泉街の景色を見下ろすこともできます。
<施設詳細>
・施設名:渋高薬師
・住所:長野県下高井郡山ノ内町 渋2208
・観光マップ:Day2 F地点
提供:金具屋
「渋高薬師」の石段を降りると、すぐ右にあるのは、1758年創業という長い歴史を持つ宿「金具屋(かなぐや)」。
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋のモデルとも言われている有名な旅館です。
提供:金具屋
昭和4(1929)年に建てられた、旧臨仙閣(りんせんかく)本館や旧臨仙閣浴堂、昭和11(1936)年に建てられた斉月楼(さいげつろう)と大広間は、温泉旅館建築として優れていることから、国指定有形登録文化財に指定されています。
<施設詳細>
・施設名:金具屋
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
・電話番号:0269-33-3131
・宿泊料金(1泊2食、2名利用時):17,600円〜
・観光マップ:Day2 G地点
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↓徒歩約1分
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【Day2】渋温泉街でお土産購入
〈16:30〉
渋温泉1泊2日の旅は、温泉街を散策しながらお気に入りのお土産探しをしましょう。
おすすめお土産①:羽田甘精堂の一口サイズの餅菓子「はやそばもち」
「羽田甘精堂(はたかんせいどう)」は、昭和2年(1927年)に創業した老舗和菓子店。こだわりのこし餡を使用したお饅頭をはじめ、心のこもったこだわりの和菓子が購入できます。
提供:羽田甘精堂
おすすめの土産は、信州を代表する素材を使い3代目の店主が考案したお菓子「はやそばもち」(12個入、720円)。
地元産のそば粉を使ったお餅の中に、信州味噌と練りゴマをベースにした甘ダレを閉じこめた1口サイズの餅菓子です。つるんとしたお餅と香ばしい味噌ダレが相性ぴったりです。
<店舗詳細>
・店舗名:羽田甘精堂
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2316
・電話番号:0269-33-2324
・営業時間:8:00~19:00
・定休日:不定休
・観光マップ:Day2 H地点
おすすめお土産②:一度味わったらクセになる小古井菓子店「うずまきパン」
「小古井(こふるい)菓子店」は、昭和初期に創業した老舗菓子店。
提供:小古井菓子店
一度食べたら病みつきになると噂の「うずまきパン」(130円)は、まん丸のパンの表面に、うずまき状のカスタードクリームをのせた50年以上も親しまれているご当地パン。
少し温めると、パンの中に入ったマーガリンが溶けて、カスタードの甘みと絶妙な味わいになります。
<店舗詳細>
・店舗名:小古井菓子店
・住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏2114
・電話番号:0269-33-3288
・営業時間:8:00~19:30
・定休日:水曜日
・観光マップ:Day2 I地点
↓
↓徒歩約1分
↓
【Day2】「渋温泉入り口」バス停を出発
〈17:30〉
渋温泉1泊2日観光もここで終わり。帰路につきます。
観光マップ
【Day1】
A:渋温泉入り口
B:やり屋
C:地獄谷野猿公苑
D:つばたや旅館
【Day2】
A:横湯山温泉寺
B:六番湯 目洗いの湯
C:ギャラリー玉村本店
D:渋温泉食堂 gonki
E:九番湯 渋大湯
F:渋高薬師
G:金具屋
H:羽田甘精堂
I:小古井菓子店
渋温泉の情緒あふれる街を散策し、温泉とグルメを満喫する旅に出かけよう
良質な温泉とグルメを満喫できる渋温泉。「横湯山温泉寺」や「渋高薬師」は、温泉が人々の信仰と結びついた元祖パワースポットとして人気を集めます。情緒あふれる街を散策しつつ、神社に参拝してご利益を得ましょう。