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クエン酸風呂とは?気になる効果と使用前にチェックしたい注意点

更新日:2024年4月2日

クエン酸風呂と聞くと、どのようなお風呂を頭に思い浮かべますか? 実はクエン酸風呂は、さまざまな効果が期待できるおすすめの入浴方法なのです! 今回は、「クエン酸風呂とは何?」「クエン酸風呂ってどうやって楽しむの?」と思われている方に向けて、クエン酸風呂の基本からクエン酸風呂に浸かることで得られる効果と注意点をご紹介します。

クエン酸風呂とはどんなお風呂?

 

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クエン酸風呂とは

クエン酸風呂とは、簡単に説明すると「自宅のお風呂のお湯にクエン酸を入れたお風呂」のことです。

クエン酸は、レモンや梅干しなどに含まれる成分のひとつで、食欲を増進させたり、夏バテの予防にもいいとされています。また、掃除にも用いられ、アルカリ性の汚れ落としに最適のアイテムとして多く利用されています。

参考:共立食品株式会社|「クエン酸」とは?

クエン酸風呂の作り方

クエン酸をお風呂に入れる量としては、自宅のお風呂の浴槽であれば「大さじ約3杯」のクエン酸を入れるのが適量です。

クエン酸を入れたあと、よくかき混ぜたらクエン酸風呂の完成です。

クエン酸風呂にはメリットがいっぱい!気になる効果とは

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実はクエン酸風呂にはたくさんのメリットがあります。

詳しく見ていきましょう。

疲労回復も望める!

クエン酸には疲労回復や疲労の元となる乳酸の生成を抑制する働きがあります。クエン酸風呂に浸かることで、汗腺からクエン酸が吸収され疲労回復へ導いてくれるのです。

ピーリング効果で美肌を目指せる

クエン酸は、高いピーリング効果もあるとされています。そのため、クエン酸風呂に浸かることにより、クエン酸が肌の古い角質を取り除いてくれます。

その結果、肌荒れやくすみ、ニキビなどの改善が期待できます。

また、乾燥の軽減も期待できるため、美肌に導ける可能性が高まります。

体臭・殺菌効果も期待できる!

シャンプーやボディーソープなどはアルカリ性であることがほとんどです。

アルカリ性のものは洗浄力が高く汚れが落ちやすいところがメリットですが、洗い流す必要のない「常在菌」まで洗い流してしまいます。

乾燥などの肌トラブルを抱えている方がアルカリ性の洗剤を使い続けていると、より肌トラブルがひどくなってしまう場合があります。

一方、クエン酸はその名のとおり「酸性」です。

クエン酸風呂に浸かることにより身体が一時的に弱酸性になり、皮膚のバリア機能低下の原因になる悪玉菌の殺菌効果が期待できます。

また、クエン酸がうまく汗腺に吸収された場合、体臭の原因になるアンモニアの発生の軽減も期待できます。

ですが、これらはあくまでも「一時的に得ることができる効果」です。

参考:ラッシュ|知らない人は損してる!?入浴剤のスゴさ

メリットだけではない。クエン酸風呂には注意点も

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メリットがたくさんあるクエン酸風呂ですが、その反面デメリットも存在します。

ですが、注意をすれば大きなトラブルに巻き込まれる心配はありませんので、安心してください。

敏感肌や乾燥肌の方は要注意!悪化させる可能性も

肌が弱い方でなければ、クエン酸風呂に浸かることによって大きなトラブルに巻き込まれる可能性はほぼありません。

その一方で、敏感肌や乾燥肌の方は、クエン酸の刺激で肌荒れを引き起こしたり、今抱えている肌トラブルが悪化する可能性があります。そのため、クエン酸風呂を控えるようにしましょう。

「どうしてもクエン酸風呂を楽しみたい」という方は、まずは大さじ1杯からはじめてみることをおすすめします。必ず肌の調子を見ながらクエン酸風呂に浸かるようにしてください。

冬場は適さない?乾燥しやすいシーズンも注意が必要!

この記事を読んでくださっている方の中にも「普段大丈夫だけれど、冬場になると肌が乾燥する」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

乾燥しやすい11月~3月などにクエン酸風呂に浸かると、肌の弱い方の中には肌荒れを引き起こしてしまう可能性があります。

冬場に肌が乾燥しやすい方も、もしもクエン酸風呂に浸かる際には大さじ一杯から様子を見つつ、クエン酸風呂に浸かるようにしてください。

もちろん、現時点で肌トラブルや肌荒れを抱えている方は、それらがよくなってからクエン酸風呂に浸かるようにしましょう。

クエン酸風呂はお風呂のエナメルを溶かしてしまうことも

お風呂の浴槽の素材によっては、クエン酸の刺激によって浴槽を痛めてしまう場合があります。

特に、大理石製のお風呂やアルミ製の浴槽、鉄製の浴槽の場合は浴槽を溶かしてしまったり、浴槽がサビてしまう可能性があるので注意が必要です。

また、追い焚き機能を持つ浴槽の場合、追い焚き機能を頻繁に使うとクエン酸の刺激により給湯器の中にあるゴムパッキンやホースが痛みやすくなってしまいます。

そのため、クエン酸風呂に浸かるときはあらかじめ高めの温度のお湯浴槽にためておくなど、できる限り追い焚き機能は使わないようにすることをおすすめします。

どのようなタイプの浴槽であっても、クエン酸風呂をした後は、シャワーで浴槽全体を軽く流すとトラブルに巻き込まれにくくなるでしょう。