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塩化物泉とは?効用とおすすめの温泉地を4つご紹介!

更新日:2021年5月24日

日本で1.2位を争う代表的な泉質、塩化物泉。どんな効用があるのかおすすめの温泉地とともにご紹介します。泉質を正しく理解して、自分にあった温泉を探してみてはいかがでしょうか。

新型コロナの影響により、各施設の営業状況は変更の可能性があります。詳細は公式HPをご確認ください。らくらく湯旅では引き続き読んで楽しめる温泉情報を発信していきます。

塩化物泉とは?

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塩化物泉とは

塩化物泉とは、俗にいう「熱の湯」。陰イオンの主成分が塩化物イオンの温泉のことです。

環境省が発表している「温泉療法のイ・ロ・ハ」によると、塩化物泉では下記の悩みが軽減できるとされています。

<浴用>
・きりきず
・末梢循環障害
・冷え性
・うつ状態
・皮膚乾燥症

<飲用>
・萎縮性胃炎
・便秘

塩化物泉は、温泉に浸かることにより塩分が毛穴をふさいで汗の蒸発を防ぐため、保温力が高く湯冷めしにくいことから「熱の湯」と言われています。そのため浴用では、神経痛、冷え症、関節性リウマチなどの症状を軽減すると言われています。

また、飲用すると胃腸の運動と消化液分泌が活発になり、胃腸病、さらには慢性便秘の改善につながります。ただし、ナトリウムが多く含まれているので食塩制限のある疾患、高血圧、心臓病、腎臓病、浮腫(ふしゅ)のある方は注意が必要です。

参考:温泉療養のイ・ロ・ハ
参考:温泉ソムリエの癒しガイド|「塩化物泉の特徴」

塩化物泉のにおい、色や味は?

<におい>
意識して嗅いでみないと気付かない程度の弱い刺激ではありますが、臭いガスのにおいがあります。

<色>
含まれる成分によって色がつく場合がありますが、基本的には無色透明です。

<味>
塩化物泉の塩分濃度は海水よりも少し低いがほぼ同等のため、海水と同じく塩辛い味がします。加水状況などにより、塩分濃度が濃い場合やマグネシウムが多い場合、稀に苦味を伴うこともあります。

<肌への刺激>
特に肌への刺激が強いとは言われていませんが、もし肌がピリピリと感じたらすぐに浴槽を出てシャワーで洗い流してください。

参考:ゆ〜ゆ|この泉質はどんなもの?温泉の匂い
参考:温泉ソムリエの癒しガイド|「塩化物泉の特徴」

塩化物泉の代表的な効用

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きりきずの痛みを和らげる

血液の循環を促進させ殺菌力が強く、痛みをやわらげる鎮静作用があると言われています。

末梢循環障害・冷え性の改善

肌に薄い膜が貼られて水分の蒸発を防ぐため、保温され血液循環が良い状態が長く続きます。また、湯冷めしにくく末梢循環障害や冷え性の改善によいとされています。

皮膚乾燥症の改善

入浴による乾燥を防ぎ、しっとりとした肌になると言われています。

アトピー性皮膚炎の改善

アトピーは身体の免疫反応が過剰に反応する病気で、交感神経と副交感神経からなる自律神経と密接な関係にある疾患です。塩化物泉は、保温作用により自律神経が整う効用に加え、塩分がアトピーの雑菌を消毒してくれます。

萎縮性胃炎・便秘の改善

飲用すると胃液の分泌が促され、胃炎や便秘が軽減されます。

参考:温泉ソムリエの癒しガイド|「塩化物泉の特徴」
参考:温泉部|塩化物泉とは?

塩化物泉に浸かる・飲むときの注意点

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塩化物泉には、特別な禁忌症はありません。妊婦や赤ちゃんも入浴が可能です。ただし、下記のような点についてはご注意ください。

1. 長時間湯船に浸かることや高温浴は避ける

塩化物泉は温まりやすいため、長時間の入浴や高温の温泉に浸かることは、避けた方が安心です。また、特にアレルギー体質で皮膚の弱い方、虚弱体質で皮膚の抵抗力の衰えている方は、湯ただれを起こす可能性が高いので長時間の入浴は控えた方が良いでしょう。

2. 高血圧、心臓病などの疾患のある場合は、飲用を避ける

ナトリウムが体内に水分の貯留に影響をきたす可能性があります。食塩制限のある疾患や高血圧、心臓病、腎臓病、浮腫のある方は入浴のみに止めることをおすすめします。

3. 「強食塩泉」の飲用は害になるので避ける

塩化物泉の中でも強食塩泉は大量の塩分(弱食塩泉の3倍15g以上)を含むため、源泉をそのまま飲むと危険です。ただし、薄めて飲む場合は問題ありません。

参考:温泉ソムリエの癒しガイド|「塩化物泉の特徴」
参考:温泉部|塩化物泉とは?

塩化物泉を楽しめるおすすめの温泉地4選

1.  城崎温泉(兵庫県)

兵庫県にある「城崎(きのさき)温泉」といえば、共同浴場の「外湯めぐり」が有名です。夫婦円満・不老長寿、幸せを招く湯といわれる「鴻(こう)の湯」や、商売繁盛・五穀豊穣(ごこくほうじょう)、一生一願の湯といわれる「まんだら湯」など個性豊か。主に神経痛、筋肉痛、消化器系の疾患の改善に良いとされています。

<城崎温泉>
・所在地:兵庫県豊岡市城崎温泉湯島
・アクセス(電車・バス):「JR大阪駅」から特急こうのとりで約2時間40分。「JR城崎温泉駅」下車すぐ。
・アクセス(車):北近畿豊岡自動車道「日高神鍋(ひだかかんなべ)高原IC」から国道312号線で約30分。

2. 和倉温泉(石川県)

七尾湾に面した能登最大の温泉地、石川県の「和倉(わくら)温泉」。歴史ある豊富な食塩泉の伝説は、白鷺(しらさぎ)が傷を癒し羽を休めた海の出湯が発祥とされ、日本でも珍しい海から湧き出る温泉としても知られています。豊富な塩分が特徴で、その塩分が毛穴を引き締め、肌をなめらかにする効用もあります。

<和倉温泉>
・所在地:石川県七尾市和倉町
・アクセス(電車・バス):「JR東京駅」から北陸新幹線で2時間半。「JR金沢駅」から特急で約1時間。「JR和倉温泉駅」下車すぐ。
・アクセス(車):東京から、関越自動車道、上信越自動車道、北陸自動車道を通り、能登自動車道の「のと里山海道」で下車後約6分(約6時間半)。

3. 秋保温泉(宮城県)

提供:蘭亭 蘭亭野天風呂

はるか古墳時代より名取の御湯と称され、「日本三御湯」の一つとして全国的にも知られてきた宮城県の「秋保(あきう)温泉郷」はやわらかな泉質の名湯です。主にきりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症の軽減があると言われています。

<秋保温泉>
・所在地:宮城県仙台市太白区秋保町湯元
・アクセス(電車・バス):「JR東京駅」から東北新幹線に乗り約1時間半で「JR仙台駅」着。その後、宮城交通バスで約40分。
・アクセス(車):東北自動車道「仙台南IC」から国道286号線、県道62号線で約15分。

4. 指宿温泉(鹿児島県)

提供:砂むし会館 砂楽

世界でも珍しい、砂浜で砂をかぶる「砂むし温泉」がある鹿児島県の「指宿(いぶすき)温泉」。砂の上に仰向けになり約50度の砂をかぶります。個人差はありますが10分間ほどで全身に汗が吹き出し、入浴後はとても爽やかな気分に。入浴前後に採血した血液を比較すると、入浴前にどす黒かった血が鮮やかな赤色に変化すると医学調査にて検証されているそうです。

<指宿温泉>
・所在地:鹿児島県指宿市
・アクセス(電車・バス):「JR博多駅」から九州新幹線で約1時間20分。「JR鹿児島中央駅」から観光特急指宿のたまてばこで約55分、「JR指宿駅」すぐ。
・アクセス(車):九州自動車道の「鹿児島IC」から指宿有料道路に入り、「谷山IC」から国道226号線で約60分。

塩化物泉に浸かって体の芯から温まり、しっとり肌を手に入れよう!

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今回の記事では、塩化物泉の効用とおすすめの温泉地をご紹介しました。寒い季節はもちろん、普段から冷え性の方にもおすすめの塩化物泉。ぜひこの機会に一度浸かってみてはいかがでしょうか。