【長野】信州にある「渋温泉」2泊3日旅!情緒あふれる街並みと外湯めぐり


更新日:2021年9月27日

この記事を書いた人

ともきち

温泉が好きで、年に数回は友人や家族と国内旅行を計画し、色々な温泉地へ出かけています。温泉の中でも、濁り湯の露天風呂が特に好みです。旅先では、有名観光地や絶景スポットをひと通りまわり、地元の名物料理やお菓子の食べ歩きも欠かしません。旅好きならではの視点で、温泉地の情報や温泉にまつわる知識など、魅力あふれる記事をお届けします。

長野県、信州にある「渋(しぶ)温泉」。木造の風情ある建物が残るレトロな街並みをのんびり散歩したり、渋温泉の宿泊客は無料で利用できる九つの外湯(共同浴場)をめぐったり。その楽しみ方はさまざま。今回は、戦国時代の武田信玄にもゆかりある渋温泉へ2泊3日で出かける旅のプランをご紹介します。

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この旅行プランはこんな人におすすめ

・2泊3日のゆったりとした日程で旅したい
・外湯めぐりを堪能したい
・その土地ならではの料理を楽しみたい

旅のしおり

【Day1】

〈12:00〉渋温泉入り口バス停に到着
〈12:30〉やりやで蕎麦に舌鼓
〈14:30〉地獄谷野猿公苑を散策
〈16:00〉外湯:共同浴場めぐり
〈18:30〉宿にチェックイン

【Day2】

〈10:00〉外湯:共同浴場めぐりの続き
〈11:00〉酒蔵美術館で、日本画を鑑賞
〈11:45〉横湯山温泉寺に参拝
〈12:30〉渋温泉食堂 gonkiでランチ
〈14:30〉外湯:共同浴場めぐりの続き
〈17:30〉宿にチェックイン

【Day3】

〈10:00〉渋高薬師に参拝
〈12:30〉小石屋旅館でランチ
〈14:30〉渋温泉街散策とお土産購入
〈16:30〉渋温泉入り口バス停を出発

 

渋温泉2泊3日の旅スタート

【Day1】「渋温泉入り口」バス停に到着

〈12:00〉

「渋温泉入り口」バス停に到着。さぁ渋温泉2泊3日の観光が始まります。

<参考:電車・バス>
【東京より】→JR北陸新幹線で「長野駅」まで約85分
【新大阪より】→JR東海道新幹線に乗り「名古屋駅」でJR中央本線特急に乗り換え「長野駅」まで約3時間42分
【金沢より】→JR北陸新幹線で「長野駅」まで約1時間30分
「長野駅」→ 長野電鉄湯田中行き特急で約50分、「湯田中駅」下車。湯田中駅から上林行きのバスに約7分乗り、「渋温泉入り口」にて下車。または、タクシーで5分。

のどかな風景の続く横湯川沿いを走るバスを「渋温泉入り口」で降ります。川沿いの道、左へ1本入った道などの一帯に、情緒あふれる木造の建物が立ち並びます。

外湯や食事処、土産屋などもこれらの道沿いにあります。

<施設詳細>
・スポット名:渋温泉入り口
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏
・観光マップ:Day1 A地点


↓徒歩約1分


【Day1】「やり屋」で関東風の手打ち蕎麦に舌鼓

〈12:30〉

関東風の手打ち蕎麦がウリの蕎麦屋「やり屋」は、畳敷きの小上がりがあり、あちこちに招き猫やダルマなどの小物が置かれたり、絵がかけられたりしていてとても賑やかな雰囲気のお店です。

ランチで味わいたいのは、歯応えがしっかり感じられる平打ちの蕎麦「ざる蕎麦」(650円)。サービスで付いてくる野沢菜がシャキシャキと美味。

ぜひもう一品味わいたいのが「信州サーモン」(1,500円)。長野のブランド魚・養殖のサーモンを用いている「信州サーモン」は、脂が乗っていて、まろやかなサーモンの風味が口に広がる絶品です。

<店舗詳細>
・店舗名:やり屋
・住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏2165-2
・電話番号:0269-33-2619
・営業時間:11:00~16:00、18:00~22:00
・定休日:不定休
・観光マップ:Day1 B地点


↓徒歩約43分、または車で8分


【Day1】「地獄谷野猿公苑」でスノーモンキーに出合う

〈14:30〉

提供:地獄谷野猿公苑

お腹が満たされたら、渋温泉周辺では一番の有名観光スポット「地獄谷野猿公苑」へ向かいます。

「地獄谷野猿公苑」は、険しく切り立った崖に囲まれ、噴泉が絶えず噴煙を上げている地獄谷にあります。標高850mの地獄谷の冬は厳しく、1mを越える雪に覆われ、最低気温が-10度を下回る日も珍しくありません。

1964年に開苑した「地獄谷野猿公苑」は、本来ニホンザルが暮らす環境の中で、より自然に近い状態でサルを観察することができる施設。

ヒトとニホンザルを隔てる柵はなく、ニホンザルと同じ空間で、サルの様子を自由に観察することができます。

提供:地獄谷野猿公苑

スノーモンキーとして広く世界中の人々に愛されている「地獄谷野猿公苑」のサルたちは、寒い冬には、温泉に浸かってほっこりした愛らしい様子を存分に見せてくれます。

<施設詳細>
・施設名:地獄谷野猿公苑
・住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
・電話番号:0269-33-4379
・営業時間:夏季(4〜10月ごろ)8:30〜17:00、冬季(11〜3月ごろ)9:00〜16:00 ※営業時間は概ねの目安。野猿公苑のニホンザルは野生動物のため、天候、季節、ニホンザルの行動などにより予告なく変動することがある。
・定休日:なし
・入場料:大人800円、子供(小学生~高校生)400円
・観光マップ:Day1 C地点

可愛いサルたちを観察したら、渋温泉街へ戻りましょう。


↓徒歩約43分、または車で8分

【Day1】9つの「外湯:共同浴場」の湯めぐりスタート。初日の3つ

〈16:00〉

渋温泉には、地元の方が毎日のように利用する外湯(共同浴場)が九つあります。

昔から大切に守られてきた外湯を渋温泉の宿泊客は無料で利用できるようになっていて、旅館で鍵を借り入浴します。

温泉の泉質は、どこもナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉ですが、それぞれ引いている源泉やその混合割合が異っているため、効能は外湯によって変わります。

祈願手ぬぐいにスタンプを押しながら外湯をめぐり、最後に温泉街を見下ろす「渋高薬師」へ参詣してスタンプを押せば満願成就。九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益があるといわれています。

ここでは、3日間で9ヶ所の外湯すべてをめぐるプランをご紹介しますが、ゆっくり入浴を楽しみたい方は、外湯それぞれの効能や雰囲気でいくつかお気に入りを選んでください。

一番湯 初湯

提供:山ノ内町観光連盟

「一番湯 初湯」の名は、渋温泉を発見した飛鳥・奈良時代の仏教僧・行基(ぎょうき)が、托鉢の鉢を洗ったので鉢湯、これが初湯に転じたことが由来と言われています。

シンプルな外観の外湯で、浴室内は、床・壁・浴槽などすべて木造。なんとも良い味わいを醸して出しています。

胃腸に効能があり、「胃腸の湯」と呼ばれます。

<施設詳細>
・施設名:一番湯 初湯
・住所:長野県下高井郡下高井郡山ノ内町平穏2195
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00 ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料 ※宿泊者以外は利用不可
・観光マップ:Day1 D地点

二番湯 笹の湯

提供:山ノ内町観光連盟

続いて向かうのは、「一番湯 初湯」から西に歩いてすぐの右手にある「二番湯 笹の湯」。昔、笹薮(ささやぶ)に温泉が湧出してたので、この名が付けられました。

外湯の中で最も小さいお風呂の「二番湯 笹の湯」は、湿疹に効能があります。

<施設詳細>
・施設名:二番湯 笹の湯
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2175
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00 ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料 ※宿泊者以外は利用不可
・観光マップ:Day1 E地点

三番湯 綿の湯

提供:山ノ内町観光連盟

坂をさらに下がった先、共同浴場の中で最も西側にある「三番湯 綿の湯」にも頑張って足を運びましょう。

綿の湯の名前の由来は、かって白い湯の花が浮いていたからと言う説があります。男女別の入り口の上には、小さな唐破風(からはふ)がついていて風情が感じられる建物です。

少し濁っているお湯は、切り傷、おできの効能があります。

<施設詳細>
・施設名:三番湯 綿の湯
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2927
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00 ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料 ※宿泊者以外は利用不可
・観光マップ:Day1 F地点


↓徒歩約5〜10分

【Day1】宿泊施設にチェックイン

〈18:30〉
渋温泉街周辺の宿泊施設にチェックインします。

【Day2】

宿泊施設を出発。


↓徒歩約5〜10分

【Day2】9つの「外湯:共同浴場」の湯めぐり2日目。

〈10:00〉
2日目は、朝からひと風呂浴びることから始めましょう。

四番湯 竹の湯

提供:山ノ内町観光連盟

温泉街の東外れにある「四番湯 竹の湯」は、湯船全体が木造で温もりが感じられます。

湯の出量を絞っているとはいえ、90度の源泉が注がれるので、入浴の際は熱さへの覚悟が必要です(44度くらい)。

「竹の湯」の名の由来は、その昔、地獄谷温泉から引き湯に成功したとき、これを祝賀して松竹梅の松(五番湯)と竹を当てたという説がありますが、もう一説には、竹を使って引き湯したところに由来するというものもあります。痛風の効能があります。

<施設詳細>
・施設名:四番湯 竹の湯
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2069-2
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00 ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料 ※宿泊者以外は利用不可
・観光マップ:Day2 A地点


↓徒歩5分

【Day2】酒蔵美術館「ギャラリー玉村本店」で、日本画を観て地ビールを味わう

〈11:00〉

提供:玉村本店

湯あがり後は、文化2年(1805年)に創業した酒蔵「玉村本店」のギャラリーを訪れましょう。

「玉村本店」は、規模は小さくても良い酒を造り、個性ある田舎の酒屋として酒を通じて地域の魅力向上に貢献することを目指している酒造で、約150年前に建築された酒蔵の一部を改良し、アート・ギャラリーとして、日本画を中心とした玉村本店当主佐藤家代々のコレクションを展示しています。

提供:玉村本店

展示している作品のほとんどは、伊藤深水、福田平八郎、山口華楊(かよう)、上村松篁(しょうこう)など、酒が縁で渋温泉を訪れた日本画家のものばかり。

ギャラリーでは、清酒縁喜(えんき)と志賀高原ビール・山伏(やまぶし)の販売、グラスやグッズの販売も行っています。

提供:玉村本店

樽生ビール1種の持ち帰り限定の有料試飲を実施中(スモール400円、レギュラー700円)なので、湯あがり後の一杯としてぜひ。冷えた瓶ビール(志賀高原IPA、1本389円)もお持ち帰りできます。

※通常時は、清酒の試飲(無料)と樽生ビール2種(パイント1杯800円、ハーフパイント1杯500円)の有料試飲も行っていますが、2021年8月現在は、コロナウイルス対策のためビール1種のみの試飲が可能です。

<店舗詳細>
・店舗名:ギャラリー玉村本店
・住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏1163
・電話番号:0269-33-2155
・営業時間:9:00~17:30
・定休日:日曜日、12月31日、1月1日
・観光マップ:Day2 B地点


↓徒歩約8分

【Day2】武田信玄にゆかりのある「横湯山温泉寺」に参拝

〈11:45〉

提供:山ノ内町観光連盟

地元ビールを堪能したら、次に「横湯山温泉寺」へ向かいます。「横湯山温泉寺」は、曹洞宗の寺で、1556年に開山しました。

武田信玄ゆかりの寺としても知られており、境内の温泉で川中島合戦の兵士が゙傷を癒やしたとされる場所です。温泉が人々の信仰と結びつけた地元のパワースポットとしても人気を博しています。

日光東照宮の三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)と、対になった逆三猿(見る、言う、聞く)の石像は見逃すことなかれ。

境内には、四つに区切られた足湯もあります。

<店舗詳細>
・店舗名:横湯山温泉寺
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2267‐3
・電話番号:0269-38-0246
・営業時間:12:00~14:00
・定休日:不定休
・観光マップ:Day2 C地点


↓徒歩約8分

【Day2】「渋温泉食堂 gonki」で洋と和のエッセンス溢れる料理を堪能

〈12:30〉

提供:渋温泉食堂 gonki

2日目のランチは、フランスのアルザス地方や軽井沢で修行したシェフが腕を振るう「街を楽しむ温泉食堂」がコンセプトの「渋温泉食堂 gonki(ごんき)」へ。

地元の四季折々の食材を惜しみなく使った、洋と和のエッセンス溢れる家庭料理が堪能できます。

ランチでは、「イノシシのリエットとピクルス」や「ひな鶏のロースト(一羽)」など、シェフの旬のいち押しコース(3,300円)に舌鼓。

提供:渋温泉食堂 gonki

「イノシシのリエット」は、味付けはとってもシンプルで、肉の美味しさを最大限に引き出した一品。季節によって、鴨や豚肉などリエットに使用する肉が変わります。

提供:渋温泉食堂 gonki

「ひな鶏のロースト」は、柔らかい食感がたまらなく、じゃがいも、ニンニク、玉ねぎが入っており、野菜とハーブの香りが食欲を刺激します。※季節によってコースの内容は変わります。

<店舗詳細>
・店舗名:渋温泉食堂 gonki
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2267‐3
・電話番号:0269-38-0246
・営業時間:12:00~14:00 ※予約のみ、18:00~22:00
・定休日:不定休
・観光マップ:Day2 D地点


↓徒歩約6分

【Day2】9つの「外湯:共同浴場」の湯めぐりを再開

〈14:30〉

五番湯 松の湯

提供:山ノ内町観光連盟

お腹を少し落ち着かせたら、温泉街の東外れにある外湯「五番湯 松の湯」を訪れましょう。かって「四番目 竹の湯」とともに、地獄谷の源泉から引き湯に成功し、これを寿ぎ松竹梅から一文字を取ったという説がある温泉です。

タイル張りのごくシンプルな浴槽のお湯はキュッキュとする肌ざわりで、脊椎病の効能があります。

<施設詳細>
・施設名:五番湯 松の湯
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2103
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00 ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料 ※宿泊者以外は利用不可
・観光マップ:Day2  E地点

六番湯 目洗いの湯

提供:山ノ内町観光連盟

「六番湯 目洗いの湯」は、昔から眼疾に効能があると言われていたため、目洗の湯と呼ばれ、同時に、肌が綺麗になる美人の湯とも言われています。

温泉街の東の外れ、高台に位置する不動尊と金刀比羅宮(ことひらぐう)に抱かれた様な位置にある外湯で、浴室の床・浴槽とも木造で情緒にあふれています。細長い浴槽の底には、白い湯の花が沈んでいます。

<施設詳細>
・施設名:六番湯 目洗いの湯
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2038
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00 ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料 ※宿泊者以外は利用不可
・観光マップ:Day2 F地点

七番湯 七操の湯

提供:山ノ内町観光連盟

「七番湯・七操(ななくり)」の湯は、渋温泉街の東側にある、コンクリート作りのシンプルな建物です。

外傷性の障害や病気の回復時に良いとされ、七つの病気に効く、または、七回浸かれば全快するということから「七操の湯」という名が付きました。

<施設詳細>
・施設名:七番湯 七操の湯
・住所:長野県下高井郡下高井郡山ノ内町平穏2045
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00 ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料 ※宿泊者以外は利用不可
・観光マップ:Day2 G地点


↓徒歩約5〜10分

【Day2】宿泊施設にチェックイン

〈17:30〉
渋温泉街周辺の宿泊施設にチェックインします。

【Day3】

宿泊施設をチェックアウトします。


↓徒歩約10〜15分

【Day3】9つの「外湯:共同浴場」の湯めぐり最終日

〈10:00〉

八番湯 神明滝の湯

提供:山ノ内町観光連盟

最終日に入り、いよいよ九湯めぐりもあと2つを残すのみ。

朝一番に向かうのは、床も浴槽も木造で趣きのある「八番湯 神明(しんめい)滝の湯」です。

「神明滝の湯」の名前は、背後にある神明山から温泉が湧出し、かって打たせ湯(滝)のように温泉を落していたことに由来します。

婦人病の効能があり、子宝に恵まれる湯と言われています。

<施設詳細>
・施設名:八番湯 神明滝の湯
・住所:長野県下高井郡下高井郡山ノ内町平穏2230
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00 ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料 ※宿泊者以外は利用不可
・観光マップ:Day3 A地点

九番湯 渋大湯

提供:山ノ内町観光連盟

九湯めぐりの最後は、九つの外湯の中で一番広い「九番湯 渋大湯」。

道路下の半地下のような場所にあり、建物の屋根の上には足湯と恵比寿神社があります。

提供:山ノ内町観光連盟

「九番湯 渋大湯」は、床も浴槽も木造で情緒満点。仕切りで熱湯と温湯に分けられているので浸かり比べができます。鶯色(うぐいすいろ)のお湯の泉質は、子宝、リュウマチ、神経痛の効能あり。浴室内にはヒノキの蒸し湯もあります。

「九番湯 渋大湯」だけは、日帰り温泉として、渋温泉の旅館に宿泊しない方々も利用できる外湯となっています。

<施設詳細>
・施設名:九番湯 渋大湯
・住所:長野県下高井郡下高井郡山ノ内町平穏2115
・電話番号:0269-33-2921(渋温泉旅館組合事務所)
・営業時間:6:00~22:00(渋温泉宿泊客以外は10:00~) ※コロナの影響により(月、水、金曜日)13:00~17:00、(GW、年末年始、日・火・木・土曜日)10:00~17:00になる場合あり
・定休日:なし
・日帰り温泉の利用料:渋温泉旅館に宿泊者は無料、宿泊者以外は500円
・観光マップ:Day3 B地点

渋高薬師へ参拝

提供:山ノ内町観光連盟

湯めぐりを終えたら、九番湯向かいの石段を登り、温泉街を見下ろす「渋高薬師(しぶたかやくし)」へ参詣して印受をすると、満願成就となります。

九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益を得ましょう。

<施設詳細>
・施設名:渋高薬師
・住所:長野県下高井郡山ノ内町 渋2208
・観光マップ:Day3 C地点

提供:金具屋

「渋高薬師(しぶたかやくし)」の石段を降りた所のすぐ右隣にあるのは、1758年創業という長い歴史を持つ、由緒ある温泉宿「金具屋(かなぐや)」。

江戸時代から地域の方々の心身を整える療養、遊興のために営業してきた老舗の宿です。

提供:金具屋

昭和4(1929)年に建てられた金具屋の旧臨仙閣(りんせんかく)本館や旧臨仙閣浴堂、昭和11(1936)年に建てられた斉月楼(さいげつろう)と大広間は、温泉旅館建築として優れていることから、国指定有形登録文化財に指定されています。

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋のモデルとも言われている「金具屋」は一見の価値ありです。

<施設詳細>
・施設名:金具屋
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
・電話番号:0269-33-3131
・宿泊料金(1泊2食、2名利用時):17,600円〜
・観光マップ:Day3 D地点


↓徒歩約2分

【Day3】「小石屋旅館」で地元食材たっぷりのピッツアを

〈12:30〉

最終日のランチは、「小石屋旅館」の1階にある、カフェレストランで。

木がふんだんに使われた店内には、壁に大きな世界地図があり、お客さんが書き込みできるようになっています。その地図を見ながら、スタッフや他のお客さんと話すのも楽しいひとときです。

おすすめは、ランチメニューの「野沢菜とベーコンのピザ」(野菜サラダ、プチデザート、ドリンクが付いて900円)。地元の食材のコクのあるチーズと野沢菜の塩味がマッチした一品です。

<店舗詳細>
・店舗名:小石屋旅館
・住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏2277
・電話番号:0269-38-0311
・営業時間:モーニング7:30~9:30、ランチ12:00~14:00、カフェ14:00~16:30、ディナー18:00~22:00(21:00 L.O.) ※曜日によってランチやカフェを行っていない場合もあるため要確認
・定休日:火・水曜日
・観光マップ:Day3 E地点


↓徒歩約1分

【Day3】渋温泉街でお土産購入

〈14:30〉
渋温泉2泊3日の旅は、温泉街を散策しながらお気に入りのお土産探しで締めくくりましょう。

おすすめお土産①:羽田甘精堂の一口サイズの餅菓子「はやそばもち」

「羽田甘精堂(はたかんせいどう)」は、昭和2年(1927年)に創業した老舗和菓子店。自慢のこし餡を使用したお饅頭をはじめ、心のこもったこだわりの和菓子を販売しています。

提供:羽田甘精堂

お土産におすすめの「はやそばもち」(12個入、720円)は、地元・山ノ内町産のそば粉を使ったお餅の中に、信州味噌と練りゴマをベースにした甘ダレを閉じこめた1口サイズの餅菓子。

信州を代表する素材を使って、3代目の店主が考案したお菓子で、ツルっとしたお餅と芳ばしい味噌ダレが相性ぴったりです。

<店舗詳細>
・店舗名:羽田甘精堂
・住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2316
・電話番号:0269-33-2324
・営業時間:8:00~19:00
・定休日:不定休
・観光マップ:Day3 F地点

おすすめお土産②:一度味わったらクセになる小古井菓子店「うずまきパン」

「小古井(こふるい)菓子店」は、昭和初期創業の老舗菓子店。

提供:小古井菓子店

渋温泉のご当地パンとして有名な「うずまきパン」(130円)は、まん丸のパンの表面に、うずまき状のカスタードクリームをのせたもの。

パンの中にマーガリンが入っており、少し温めて食べると、塩気のあるマーガリンが溶けて、カスタードの甘みと絶妙な味わいになります。

<店舗詳細>
・店舗名:小古井菓子店
・住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏2114
・電話番号:0269-33-3288
・営業時間:8:00~19:30
・定休日:水曜日
・観光マップ:Day3 G地点


↓徒歩約1分

【Day3】「渋温泉入り口」バス停を出発

〈16:30〉
渋温泉2泊3日観光もここで終わり。帰路につきます。

観光マップ

【Day1】

A:渋温泉入り口
B:やり屋
C:地獄谷野猿公苑
D:一番湯 初湯
E:二番湯 笹の湯
F:三番湯 綿の湯

【Day2】

A:四番湯 竹の湯
B:ギャラリー玉村本店
C:横湯山温泉寺
D:渋温泉食堂 gonki
E:五番湯 松の湯
F:六番湯 目洗いの湯
G:七番湯 七操の湯

【Day3】

A:八番湯 神明滝の湯
B:九番湯 渋大湯
C:渋高薬師
D:金具屋
E:小石屋旅館
F:羽田甘精堂
G:小古井菓子店

渋温泉の外湯めぐりで、さまざまな効能とご利益を得る旅に出かけよう

2泊3日で九つの外湯をめぐるのは衣服の脱ぎ着など少し大変かもしれませんが、達成して満願成就の願いができたら大きな達成感も得られるのではないでしょうか。

とは言っても無理は禁物。気になる効能の外湯や街歩きをのんびり楽しむのも渋温泉にぴったりの過ごし方です。

今回の記事を参考に、次の休みは渋温泉への旅を計画してみませんか。