暑い夏や運動後には水風呂でクールダウンすることも!

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水風呂に浸かると、蒸し暑い夏や運動後の上昇した体温を汗の代わりに下げてくれるメリットもあります。

さらに運動後に入浴することは、体を冷やすことで運動中に起きた筋肉の微細な損傷と炎症を抑える効果や試合後などの興奮した状態を抑えてくれる作用も期待できます。

ただし、この際も先ほどの正しい入浴方法と同様に、入浴前は、かけ水をしたり、一気に肩まで浸からないなどの点には注意しましょう。

夏や運動後のクールダウンが目的の場合も、長時間の入浴は身体にデメリットや危険を引き起こす可能性があるので、5〜10分程度にとどめておくのがおすすめです。

残念ながら、水風呂から上がった瞬間は、体温が下がってスッキリ爽快感がありますが、持続性は低く暑さがすぐに戻ってくる可能性があります。

しかし、その場合も体をしっかり冷やそうとして長時間浸かるのではなく、こまめに何度も浸かるようにしましょう。

水風呂に浸かると、全身の血流量が減少するとともに、筋肉の柔軟性も低下します。入浴後のストレッチは、体温が回復してから行うようにするのが良いでしょう。

知らないと危険!絶対やってはいけない水風呂での注意点・デメリット

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一気に入浴してはいけない

サウナや温泉で温まった身体のまま、一気に水風呂に浸かるのは、デメリットを引き起こします。絶対にやめましょう。

なぜなら、水風呂で急激に体を冷やすと「ヒートショック」と呼ばれる現象を引き起こす危険があるからです。

「ヒートショック」は冬場、暖かい部屋から移動し、温度の低い浴室もしくは脱衣場で服を脱ぐことによってその温度差で急激に血圧が上昇し、失神や心筋梗塞、脳卒中などを引き起こす現象を指します。

サウナや温泉から一気に水風呂に浸かる行為はこの「ヒートショック」と同じ状態を作り出していることになり、非常に危険です。

飲酒後の入浴は危険!

飲酒後の水風呂の入浴も禁忌のひとつです。お酒には血管を拡張させる作用があるので、飲酒後の人の身体は血管が広がって血流がよくなり、一時的に血圧が下がった状態になっています。

そこで水風呂に浸かると、血管が収縮して急激に血圧が上がることになるため、一気に水風呂に入った時と同じような状態を引き起こす危険があるのです。

温かい温泉やサウナであっても、飲酒後の入浴は危険を伴います。飲酒で血圧が下がっているところに入浴やサウナの温浴作用でさらに血圧が下がり、意識を失う可能性も否定できないからです。

水風呂、温泉、サウナなど、種類に関わらず飲酒後の水風呂入浴はデメリットがあります。入浴を避けるようにしてください。

食後の水風呂も避ける!

食後は、血液が消化のために胃腸に集中しています。

食後にお風呂やサウナで体を温め、水風呂に浸かってしまうと、血液が体中に巡ってしまい消化がうまくおこなわれず、胃もたれや消化不良などを起こす可能性があります。

食後すぐは入浴を避け、およそ1〜2時間はあけるようにしましょう。

水風呂を上手に利用して健康的な体を目指そう!

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免疫力アップや血圧改善、ダイエット、アンチエイジングなどさまざまな体にいい作用が期待できる水風呂。

水風呂だけでなくサウナや温泉と一緒に利用してその恩恵を受けたいものですが、水風呂は正しく入浴しないと危険がある場合もあります。

正しい入浴方法で水風呂を利用して、健康的な体を手に入れましょう!