第4位 茶褐色でぬるぬる肌ざわりのモール泉「北海道・標茶温泉」(湧出量:11,430L/分)

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4位は、北海道の釧路(くしろ)湿原国立公園内にある「標茶(しべちゃ)温泉」です。釧路から摩周湖(ましゅうこ)に向かう摩周国道沿いに位置します。

開湯は昭和51年(1976年)で、植物が化石化してできたといわれるモール温泉は、茶褐色のぬるぬるとした肌触りで美肌に良いとされる美人の湯です。

温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)で、主に神経痛、関節痛、関節のこわばり、五十肩、アトピー性皮膚炎などの効能があり、旅館や日帰り温泉施設でその効能を楽しめます。

標茶温泉から車で20分ほどの場所には、周囲18kmと釧路湿原最大の淡水湖である「塘路(とうろ)湖」があり、夏は釧路川へのカヌーツーリング、冬は一面に張った氷上でワカサギ釣りが楽しめます。

サルボ展望台やコッタロ湿原展望台、多和平(たわだいら)展望台などから、素晴らしい塘路湖の景色を見渡せます。

<温泉地詳細>
・住所:北海道川上郡標茶町
・アクセス方法:「JR札幌駅」から特急に約4時間10分乗り「釧路駅」へ行き、釧路本線に乗り換え「標茶駅」まで約1時間30分。「標茶駅」から「標茶温泉」はタクシーで約10分。

さて、いよいよ上位3位の発表です!

第3位 武田信玄にゆかりのある温泉地「岐阜・奥飛騨温泉郷」(湧出量:13,909L/分)

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3位は、岐阜県高山市にある「奥飛騨(おくひだ)温泉郷」です。

国民保養温泉地に認定されており、北アルプスの3,000m級の山々を背景に平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高(ほだか)温泉の5つの温泉があります。

それぞれに風情が異なる中に豊かな自然と個性を生かした約111の宿が点在し、無料または志(こころざし)で入浴できる共同浴場や露天風呂、貸切風呂が多く存在し、秘湯の「露天風呂天国」とも呼ばれています。

泉質は、単純温泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉などです。

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平湯温泉は、奥飛騨温泉の最も歴史的な地域で、武田信玄が飛騨へ攻め込んだとき、老猿が湯だまりで傷を癒していたのが始まりという言い伝えがあり、江戸時代には、北陸の諸大名が参勤交代の途中で宿場として長旅の疲れを癒しました。

平湯温泉の効能は、胃腸病やリウマチ性疾患をはじめ、神経症、皮膚病などで、効能の高さから治療温泉ともいわれます。

<温泉地詳細>
・住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷
・アクセス方法:
「JR高山本線高山駅」から濃飛バス「新穂高ロープウェイ行き」で約1時間、「平湯温泉バスターミナル」下車すぐ

東京からは、中央本線で「JR松本駅」へ。その後直行バスで計約4時間


第2位 ポンプで汲み上げる温泉も含めると湧出量日本一「大分・別府温泉郷」(湧出量:15,246L/分)

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2位は、大分県にある「別府(べっぷ)温泉郷」です。自然に湧き出る量や掘削した量、ポンプなどで汲み上げている量の全てを合計した湧出量は日本一。

源泉数でも日本一で2,847本もの源泉があります。

「別府温泉郷」は、共同浴場は約170軒、宿は約1,000軒にものぼる日本最大級の規模を誇ります。

鉄輪(かんなわ)、明礬(みょうばん)、観海寺(かんかいじ)、亀川、柴石(しばせき)、堀田、浜脇温泉の「別府八湯」からなる温泉郷は、明礬温泉の町の至る所から湯煙が立ち上る景色が、平成13年(2001年)にNHKが募集した「21世紀に残したい日本の風景」で富士山に次いで全国第2位に選ばれたことでも有名です。

源泉のほとんどは高温泉に分類される42度以上で、単純温泉や塩化物泉、硫黄泉、二酸化炭素泉、硫酸塩泉、含鉄泉など幅広い泉質が楽しめます。

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また、一部が国の名勝にも指定されている海地獄・血の池地獄などの地獄めぐりも人気の観光スポットとなっています。

<温泉地詳細>
・住所:大分県別府市
・アクセス方法:
「JR博多駅」から特急「ソニック」「にちりん」に約2時間乗車し「別府駅」着。

「大分空港」から空港連絡バスに乗り約50分で「別府駅」着。

さて、栄えある1位は?いよいよ第1位の発表です。